俳句に季語、和歌に枕詞があるように、小生にも鍵語(キーワード)がある。
以前「罠」という言葉を聞くと、どうしてもザ・ヴィーナスの「キッスは目にして」を思い出してしまうという話を書いた。
同じように「宇宙」という単語を聞くと、どうしても「スターボー」を思い出してしまう。
スターボーは太陽系第10惑星スターボーから愛を伝えるために地球にやって来た性別不明の3人組である。地球での活動期間は1982年~1984年のたった2年間と短かったのが残念だった。
それに比べると同じ宇宙人でもコリン星人の生命力って凄いよなと思う(なんでも最近は地球に帰化したと噂で聞いたが)。
さてその昔、JAXAと仕事をしたことがある。その時いろいろ「宇宙」について調べたのだが、宇宙で開発された技術が民生品になっているものが結構あった。
例えば缶チューハイ。あのプルタブを開けると「ペコッ」と言う音とともに缶の表面がダイヤモンド模様になるやつだ。はじめはペコッと派手な音がすると、
「あ、パパが2本目飲んでる。ママにいいつけてやろ~」
といったように、メーカー側の嫌がらせかと思っていた。しかし調べてみると、あれはアルミを極薄にして製造単価を下げるのに、缶の強度を補う為の模様であり、宇宙技術から転用されたものであるらしい。
その他にも低反発素材が枕に転用されて安眠できる人が増えたり、カーボンがゴルフクラブに転用されて飛距離が10ヤード長くなる人が増えたりと、宇宙は我々に様々な恩恵をもたらしてくれた。
そこでスターボーだが、あの地球に来たときの宇宙服はインパクトがあった。
ここからは私の想像だが、あの生地は後に保冷バックに転用され、ピクニックを楽しむ人に恩恵を与え、肘の青色パッドは横浜ベイスターズのバッターが愛用する肘ガードに転用されたと考えている。
しかし、それにしても彼女(彼?)たちが地球に来た時代が悪かった。そのころ地球では松田聖子や中森明菜が全盛期で、テクノカットはお呼びでなかったのだ。
愛を伝えに来た宇宙人たちは、途中でその事に気がつき路線を変更したのだが、時すでに遅しであった。
2017.10.10
YouTube / whojamuk
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