6月1日

山口百恵「愛の嵐」ジェラシーの音を表現した美しく重厚な30秒のイントロ

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80年代ヒット曲 “イントロ秒数徹底調査” 1979年のシングルTOP100篇

1979年 シングルTOP100のイントロ秒数は?


リマインダーで取り上げている1978年~1991年までの14年分を、1年ごとに年間シングルランキングTOP100のイントロ平均秒数を調査し、その結果を紹介していく連載企画。

第5回の今回は、“1979年” を調査します。その年間ランキングTOP10のラインナップと調査結果がこちら。

1位 夢追い酒 / 渥美二郎(22秒)
2位 魅せられて / ジュディ・オング(22秒)
3位 おもいで酒 / 小林幸子(22秒)
4位 関白宣言 / さだまさし(10秒)
5位 北国の春 / 千昌夫(27秒)
6位 ガンダーラ / ゴダイゴ(17秒)
7位 YOUNG MAN(Y.M.C.A.) / 西城秀樹(11秒)
8位 チャンピオン / アリス(14秒)
9位 みちづれ / 牧村三枝子(34秒)
10位 カメレオン・アーミー / ピンク・レディー(25秒)
※(カッコ)の数字はイントロの秒数

調査方法は、年間シングルランキングTOP100にランクインした曲のイントロ秒数を、0秒、1~2秒、3~10秒、11~20秒、21~30秒、31~40秒、40秒以上… の7つの長さに分けて集計していきます。1979年の結果をグラフにすると、こうなります!



1位から3位のイントロ秒数がすべて22秒


平均秒数は17.9秒。前年の1978年の平均が18.8秒、次の年1980年の平均秒数が18.9秒の間の年で、若干低くなるという結果でした。5回目にして初の、時代を遡れば平均秒数が低くなる “ではない” 結果でした。

1位の「夢追い酒」(渥美二郎)、2位の「魅せられて」(ジュディ・オング)、3位の「おもいで酒」(小林幸子)がすべて22秒。

これまでの調査で、“イントロは20秒くらい(前後2秒くらいまで許容)が、長くもなく短くもなく、ちょうどしっくりくる秒数” 説を唱えていきましたが、1979年のTOP3は、まさにしっくりくる秒数そろい踏み。逆に4位から10位が、しっくりこない短さor長さだったというのも面白い結果でした。

“嫉妬”がテーマ、山口百恵「愛の嵐」の情念イントロ


毎回、調査結果から、年間TOP10にランクインしている曲をピックアップして紹介しているのですが、今回は、次の年に引退する山口百恵をピックアップします。引退直前の山口百恵のシングルは1978年発売の「絶体絶命」、1980年発売の「謝肉祭」と、大人の恋愛模様を、イントロから人間の情念が伝わってくる、いや、“情念を伝える” ために完成したのではないかと感じるほど強いインパクトのイントロ曲が毎年発売されていました。今回は1979年の山口百恵の “情念イントロ” 曲を紹介します。

年間ランキング36位にランクイン、1979年6月1日発売の26枚目のシングル「愛の嵐」。作詞を阿木燿子、作曲を宇崎竜童の公私ともにパートナーであるおふたり、そして編曲は萩田光雄が担当したこの曲のテーマは “嫉妬”。

作詞家として、自分の一番得意な分野は “大人の女性の官能の世界” と話している阿木燿子が、この曲では、「あなたのすべてを縛れない限り」といった肉体的快感に、「狂うと書いてジェラシー」という、強い “嫉妬” にまみれた心情描写を加えた表現で歌詞を書き上げています。

心のドロドロとした気持ちがなだれ込んでくるような、ゆっくりと深くリズムを刻むドラムが鳴り終えたあと、重厚でひずんだギターの音が炸裂する、膨れ上がった “愛の憎悪” の言葉に負けない、いやむしろ音で “愛の憎悪” を表現するならこのサウンドしかない! と感じる、唯一無二のイントロ。そこに、70年代までの、そのまま短編映画にできるようなリアリティのある恋愛を歌った日本の流行歌の “凄み” の部分がすべて凝縮。曲の世界観をこのイントロが決定づけているといっても過言ではないです。

70年代のラストイヤーに間に合った、“嫉妬” をエモーショナルに表現した曲は、令和に聴いてもリスナーに大きな刺激を与えてくれます。




2021.04.16
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カタリベ
1979年生まれ
藤田太郎
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