もし、神様がひとつだけ願いを叶えてくれるとしたら、金持ちになりたいとか、世界が平和でありますようにとかではなく、僕はこうお願いしてしまうかもしれない。「47才になった今の森高さんに(2016年7月時点)、あの時と同じ衣装と振り付けで『17才』を歌って欲しい」と。
1989年5月、初めて森高千里の「17才」を初めて観た時(聴いた時ではなく)、僕は、なんて可愛いんだろう、なんてきれいな脚なんだろう、なんだこの衣装は、なんでパンツを見せてるんだろうなどなど、あまりにも頭の中で整理しないといけないことが多過ぎて、かなり戸惑った。何よりも強かったのは、“この森高千里は完璧だ、この森高千里を創った人は天才だ”、という思いだ。
森高さんは、糸井重里氏との共演で話題になったポカリスエットのCMで1986年にデビューする。このCMを観た時も清楚で可愛い子だなぁ〜とは思っていたけど、その後特に彼女の活動に注目していたわけではないので、1988年にコスプレして「ストレス」を歌う彼女を観た時、そのギャプにかなりビックリした。でも、この時はまだ、彼女が書く独特の歌詞になかなか馴染むことができなかったりして、森高ワールドにハマることはなかった。コスプレ姿の彼女は最高だったんだけどね。
森高さんの「17才」は言わずと知れた南沙織のカバー曲。原曲がリリースされた1971年の僕はまだ幼稚園児だったけど、この曲は良く知っている。その懐かしい昭和の名曲を、いきなり未来からタイムスリップしてきたような衣装(バブルならではの衣装ともいうかな)で、女の子を可愛く見せるならこれ以上ないというダンスで、しかもミニスカートできれいな脚と可愛いパンツを見せながら歌っている。これに参らない男はどこにもいないのではないか。僕はこの「17才」で森高ワールドにすっかりハマってしまった。
もちろん「17才」を歌って踊る森高さんは生身の人間なんだけど、なんとなくアンドロイドみたいだ、と思ったのは僕だけだろうか。一分の隙もなく、女の娘の可愛さを正確に表現するために誕生した、アイドルという名のアンドロイド。だから僕は、この森高千里を創った人は天才だと思ったんだな、きっと。この時の森高千里を超えるパッケージは、後にも先にも存在しない、と僕は思う。唯一無二の完璧なアイドルという名のアンドロイド。なんて素敵な響きなんだろう。もうサークル活動のようなグループで勝負するアイドルには飽きたと思いませんか。そろそろひとりで勝負できるアイドルが出てきてもいいんじゃないかな。
1969年生まれの森高さんは今年で47才(2016年7月時点)。「私がオバさんになっても」を歌っていた頃とまったく変わらないきれいな姿を最近CMで拝見します。もし、今の森高さんが、当時と同じ衣装で「17才」を歌って踊る姿を観ることができたら、、、神様お願いします。
2016.07.27
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