『ハイスクール!奇面組』がアニメになる。ジャンプの巻頭特集でそのことを知ったのは小学6年のときだった。
当時の静岡県では『夕やけニャンニャン』の放送は始まっておらず、筆者的には『おニャン子クラブ』の存在は知らなかった。その中から2人が選ばれて『うしろゆびさされ組』が結成され、『うしろゆびさされ組』という歌が主題歌になる。今思えば、とんでもなく凄いこと。でも、タイアップとか “大人の事情” とも分からなかった頃の話。「歌手名と曲名が一緒??」だけが率直な感想だった。
その2人はマンガのヒロイン、河川唯(かわゆい)と宇留千絵(うるちえ)に似ているなんて記されていた記憶も。確かにそれっぽい雰囲気にも見えたが、正統派ヒロインの唯ちゃんとなった方はいいけど、ガサツで「タレ目のズン胴女」などとイジられる千絵ちゃんの方はイメージ大丈夫なんだろうか?と余計な心配をした記憶もある。
宇留千絵=高井麻巳子。タレントイメージに配慮したのか、秋元康の力なのかは知らないが、アニメの歴代オープング&エンディングでは、ナイスバディ&乙女チックなムードでヒロインらしさがアップされていた。
河川唯=ゆうゆ(岩井由紀子)。ゆうゆは、後に「クイズ!年の差なんて」でハイテンションではしゃいでいた記憶に上書きされてしまっているが、スーパーファミコンのゲームソフト『ゆうゆのクイズでGO!GO!』をセールでうっかり買ってしまうぐらいには気に入っていた。
おニャン子自体には大した思い入れはないのだが、奇面組の楽曲としての『うしろゆびさされ組』は好きだった。特に初代主題歌は名曲だ。当初は違和感しかなかったが、今振り返ると、マンガよりも恋愛要素が格段にアップしているアニメには実にしっくりくるのである。
『うしろゆびさされ組』の2人がWヒロインに似ていたかはともかく、筆者的には、バラエティや討論番組などでよく見かける元経産省官僚の岸博幸氏が、リアル「骨岸無造(ほねきしむぞう)」にしか見えないことを蛇足ながらここに記したい。
うしろゆびさされ組 / うしろゆびさされ組
作詞:秋元 康
作曲:後藤次利
編曲:佐藤 準
発売日:1985年(昭和60年)10月5日
2016.06.29
YOuTube / idoga1001 さんのチャンネル
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