10月12日

高井麻巳子と岩井由紀子が歌う【ハイスクール!奇面組】主題歌「うしろゆびさされ組」

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週刊少年ジャンプ連載、学園ギャグ漫画の金字塔「ハイスクール!奇面組」


今も昔も変わらず男子たちに夢と希望とロマンを与え続けるスゴイ奴といえば、みんな大好き『週刊少年ジャンプ』を置いて右に出るものはいまい。この雑誌の何がすごいって、発行部数が100万部を突破した1970年代以降、50年以上にわたって “黄金期” と呼ばれる時代を周期的に築き上げているのが、とにかく圧倒的にすごい。

30代半ばの我々の世代にとっては、物心ついた頃に『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』の三大巨塔が君臨しており、幼いながらにも他の週刊漫画誌とは明らかにレベルの違うパワーを『ジャンプ』から感じていたものだ。ただ、その少し前の世代も負けていないどころか、トータルではむしろ上ではないかと思わせるほど充実している。

手元にあるのは1985年45号。定価170円という値段に時代を感じつつ目次を開くと、『ドラゴンボール』『銀牙』『北斗の拳』『キャプテン翼』『きまぐれオレンジ☆ロード』『CITY HUNTER』『魁‼︎男塾』『キン肉マン』… と、レジェンド級のラインアップが溢れんばかりに立ち並んでいる。さらにこの2ヶ月後には『聖闘士星矢』も始まるというから、当時の男子たちの生活は『ジャンプ』中心に回っていたといっても大袈裟ではないだろう。

さて、この号の表紙を飾るのは連載から一年たらずの『ドラゴンボール』だ。怪しくにらみつけるジャッキー・チュンと、尻尾の生えた孫悟空の躍動感ある絵柄はまったく古臭さを感じさせない。そして視線を落とすと、「TVアニメ放映開始‼︎」の告知と共に『ハイスクール!奇面組』のメインキャラ達が賑やかに表紙下段を彩る。1980年代の『ジャンプ』を語る上で欠かすことのできない学園ギャグ漫画の金字塔。満を持してのアニメ化は、アイドル史に残る名曲を生み出したことでも知られている。

「奇面組」アニメ化に合わせて結成されたうしろゆびさされ組


ドンドコドコドコドン…… 細かくリズムを刻むドラムと、怪しげに挿入されるベース音、そこにリードギターとシンサイザーの効果音が絡むイントロは、まるで手練れ揃いのロックバンドのような色気に満ちている。予備知識が無ければ、これがアイドルソングとは、ましてやアニメソングだなんて誰も思わないだろう。

高井麻巳子と岩井由紀子による2人組ユニット、うしろゆびさされ組が『奇面組』アニメ化に合わせて結成されたというのは有名な話だ。アニメのオープニング主題歌で、ユニットと同名のデビューシングルを発売したのは、おニャン子クラブのレコードデビューからわずか3ヶ月後のこと。モー娘。やAKB48など、後の大所帯アイドルに脈々と受け継がれる、いわゆる派生ユニットが誕生した瞬間だった。

固有名詞で青春を喚起させる秋元康の作詞


アイドル史、いや歌謡史に残るほどカッコ良すぎるイントロの先に待っているのは、「長い渡り廊下」というアイドルソング以外ではまず耳にすることのないフレーズだ。このフレーズ一発で頭の中には校舎と、制服を着た中高生達の姿が浮かび上がってくる。秋元康はこの頃から固有名詞で青春を喚起させるのが上手い。また高井、ゆうゆの、80年代っぽく言うならば “へたっぴ” な歌声も、かえって等身大ティーンエイジャーっぽいリアルさを演出する。

にもかかわらず、バックではそこらのバンドマンが裸足で逃げ出すほどのレベルの高い演奏がグルービーに鳴り響く。バリバリのプロミュージシャンと、“文化祭レベル” と揶揄されることもある普通の女の子とのあり得ない取り合わせを楽しめるのがアイドルソングの醍醐味ならば、「うしろゆび」もまたギャップの激しさでは屈指といえよう。

さながらMV、歌詞の内容とリンクしたオープニング映像


楽曲の魅力を引き出すのに一役買っているのが、歌詞の内容とリンクした『奇面組』のオープニング映像だ。サビではヒロインの二人(河川唯、宇留千絵)が「うしろゆび」に模してこの曲をステージで歌うという構成は、さながらMVのようでもある。アニメ23話まで使用され、その後も65話までうしろゆびさされ組が5曲を担当。エンディングテーマも49話まで4曲でタイアップしており、私のような後追いでこのアニメを知った世代からすれば、うしろゆびは『奇面組』の専任ユニットのような印象さえあるほどだ。

ところで『奇面組』といえば “夢オチ” (作者は否定)といわれる最終回が有名だが、良くも悪くも物議を醸した影響なのか、アニメ版の最終回は全く異なる内容となっている。ただ、どちらにも共通するのは青春の眩しさと、どことなく儚さを描いていることだ。

底抜けに明るいのになぜか涙腺が緩む。『奇面組』とはギャグ漫画でありながら、一流の青春グラフィティでもあるのだ。ちなみにアニメ最終話の放送が1987年9月26日で、おニャン子クラブの解散コンサートから6日後のことだった。ほぼ同じ2年間を共に駆け抜けたおニャン子と『奇面組』。今でもあのイントロが流れると、『夕やけニャンニャン』を見たり、『ジャンプ』を夢中で読んでいた当時の情景を思い出すという中高年の皆様もおられることだろう。

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2023.10.05
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カタリベ
1985年生まれ
広瀬いくと
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