昭和の時代に一大サッカーブームを巻き起こした『キャプテン翼』。その主題歌『燃えてヒーロー』は、アドレナリンたぎる名曲である。
ただ、よくよく聴いてみるとその歌詞はモブキャラ目線。
「修哲トリオ」の来生や滝どころか、登場キャラの顔がほとんど同じと言える「キャプ翼」界においてフォーマット的輪郭ですらない岩見や、メガネを掛けた万年補欠の学くんクラスが翼クンを称える歌なのだ。
長年の謎とされてきた「アイツの噂でチャンバも走る」の「チャンバ」であったが、09年に作詞家自らが「バーチャン」を業界用語風に言い換えたものだと判明。「ザギン(銀座)でシースー(寿司)」的なノリだった模様である。
・往年のサッカー選手名か、そのもじり説
・チャンピオンの外国語説
・海外のサッカー用語説
事あるごとに色んな説を唱えてきた私に、その時間を返していただきたいものである。
ちなみに「すぐれものゾと 街中騒ぐ」に当たる部分の2番は、「ネコもくわえた サンマを落とす」であり、「罪だねサンバ(×2)ジグザグサンバ(×2)アイツに夢中な すずめも3羽」と続くんだから、その脱力系センスは震えるばかりである。
この曲には初代・沖田浩之ver.と2代目・竹本孝之ver.があるが、前奏と間奏がまったく異なるのがポイント。
沖田ver.の間奏では「デデデデデン デーデデデン♪」だが、竹本ver.では「デデデデデッテー デデデデデッテー」となっている。文章にしてもまったく意味不明なので、ユーチューブを参考にぜひ聴き比べていただきたい!
燃えてヒーロー
作詞:吉岡 治
作曲:内木 弘
編曲:鷲巣詩郎
発売:1983年(昭和58年)11月21日
2016.03.21
YouTube / rudoiaruru
YouTube / komi-b
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