今や、政府が『アニメは日本の文化だ』などと言い出してクールジャパン担当大臣がコスプレ姿で海外イベントに登場するまでになった。
自称ゴスロリ大臣の画像がネットに流れた時、ふっとバニーのコスプレ美少女とELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の「トワイライト」(1981年)がリフレインしたのは僕だけだろうか(滝汗)。
別にELOが好きだった訳でも大臣に萌えた訳でもない。彼らの音楽を知るきっかけとなったのは学生時代に観たある自主映画だ。
ある日、大学のサークルで一緒になった友人のアパートに行くと面白いビデオがあるから観ようと言う。それは「DAICON Ⅳ」という短編アニメーションだった。
内容は僕らが子供の頃から慣れ親しんできたウルトラマン、ヤマト、ガンダム、戦隊ロボット、スターウォーズ、エイリアン、マーベルヒーロー等々、和洋の特撮アニメのキャラクターを次々と登場させたもの。VHSで再生したブラウン管には、オモチャ箱をひっくり返したようなSFの世界の中でバニーのコスプレ美少女がバトルを繰り広げていた。
その美少女が戦うバックに爽快に流れていたのがELOの「トワイライト」だ。ドラマ「電車男」のオープニング曲と言えばわかる人も多いだろう。
この自主制作アニメを作り出したのが、後に「エヴァンゲリオン」をヒットさせ、今尚、大きな影響力をアニメ界に与え続けている庵野秀明監督を中心とするガイナックスの中心メンバーたち。
現代のようにコンピュータが発達する前のこと。素人同然の学生がセル画を描きフィルムで撮影するというアナログ的な手法で作った作品とは到底思えない仕上がりに当時は恐ろしく感動したものです。
Twilight / Electric Light Orchestra
作詞・作曲:Jeff Lynne
発売:1981年10月
2015.12.29
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