何と言えばいいのか。感無量です。1980年代に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで描かれた未来、2015年に僕たちは無事にたどり着いた。1980年代、あの当時、映画で描かれていたテロリストはリビア人… そしてアメリカ経済を圧迫したのは日本製品だった。
主人公のマーティは2015年のレトロ喫茶「Cafe 80's」で日本製のビデオゲーム『ワイルドガンマン』で野比のび太ばりの射撃術を披露。ナイキのシューズを履き、TOYOTAの四駆に乗ってゴキゲンな青年。ゼメキス監督はアメリカの一般的な若者像をそんな風に描いた。そう、この時代、ジャパンパワーが世界を席巻していたのである。
その先陣を切ったのがコンピュータゲーム「パックマン」だった。ゲームが1980年5月に発表されるや否や、パックマンは日本中のゲームセンターやゲーム喫茶を一気に埋め尽くしてしまう。さらには、その年の内にアメリカに上陸。年末から発売が開始されると爆発的な大ヒット。
それを受けてバックナー&ガルシア(Buckner & Garcia)というグループがシングル「パックマン・フィーバー」(1981年)をリリース。シングル売上が100万枚を突破して、なんとビルボードチャートで9位まで上昇した。
Cause I got Pac Man Fever
It's drivin' me crazy
I got Pac Man Fever
I'm goin' outta my mind
I got Pac Man Fever
I'm goin' outta my mind
ただただパックマンに夢中であるだけの歌詞。日本から発せられた強烈なエネルギーがアメリカの若者たちを夢中にさせていたことがわかります。この曲のノーテンキさ、今の日本に足りないところかもしれませんネ。
Pac Man Fever
作詞・作曲:Buckner Jerry/Buckner Gerald Martin/Garcia Gary Lee
発売:1981年(昭和56年)12月
2016.01.26
YouTube / EDUARDO ANDRES CONTRERAS NOBIZELLI
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