2021年 12月22日

松本伊代「トレジャー・ヴォイス」TVの国からキラキラ登場!日テレ番組歌唱集

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松本伊代 “田原俊彦の妹役オーディション” で話題に


デビューのきっかけは当時のアイドルには定番の、原宿でのスカウトだったという。その直後に、TBSのバラエティ番組『たのきん全力投球!』で田原俊彦の妹役オーディションに合格し、番組内のショートドラマに出演するようになる。1981年10月21日に「センチメンタル・ジャーニー」でアイドルデビューする前から既に話題を呼んでいて、スターの座が約束されている感があった。

彼女が実はトシちゃんよりもマッチのファンだったというのは、一部では有名な話。マッチへのファンレターをトシちゃんに手渡して仲介役を頼むという大物ぶりを発揮していたらしい。

歌手デビューの際も妹キャラが打ち出され、キャッチフレーズは “瞳そらすな僕の妹”。レコードが発売されると当然のようにチャートインして、一躍トップアイドルの仲間入りを果たす。セーラー服姿で出演していたロッテガーナチョコレートのCMが抜群に可愛らしく、雑誌に載っていた広告を切り取ってケース型の下敷きにしばらく入れていたことを憶えている。当時のアイドルにとって、セーラー服は必殺の武器であった。

「ザ・トップテン」や「カックラキン大放送!!」などで大活躍


デビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」は1981年に出されながらも、発売日の区分により1982年デビュー組となるため、翌年12月の『第24回 日本レコード大賞』で新人賞を受賞することとなった。その時の受賞者は、石川秀美、シブがき隊、早見優、堀ちえみ、そして松本伊代の顔ぶれで、ほかにも各局の音楽祭で新人賞を受賞。翌1983年には、ドラマ『私は負けない!』の主題歌「時に愛は」などをヒットさせて、年末の『第25回日本レコード大賞』でゴールデン・アイドル賞を受賞した。

バラエティではメインで出演した『ピンキーパンチ大逆転』や『パリンコ学園No.1』も忘れがたい。と、ここまではデビューに至るまでの経緯もあっていずれもTBSの番組名が並んだが、当然各局の番組に多数出演している。フジテレビ『夜のヒットスタジオ』『オールナイトフジ』、テレビ東京『ヤンヤン歌うスタジオ』など、歌番組やバラエティで大活躍を見せる。

日本テレビでは、公開歌番組『ザ・トップテン』へのランクイン、そして歌とコントで構成されていた人気バラエティ『カックラキン大放送!!』へのゲスト出演も多かった。坂上二郎や野口五郎、研ナオコら、芸達者な面々との共演はコメディセンスが問われる場。そこへ頻繁に呼ばれていたのは、計算された笑いというよりは、彼女が持ち合わせていたいわゆる天然な言動から醸し出される面白さが評価されてのことだったろう。

『カックラキン大放送!!』は1960年代から主にバラエティ番組を手がけ、後にはローリング・ストーンズやマイケル・ジャクソンの日本公演もプロデュースした白井荘也氏の制作・演出による番組だった。堺正章がホストを務めた『ハッチャキ!!マチャアキ』に始まる一連のバラエティも氏の仕事で、いずれも金曜19:30~20:00の枠で放送されていたもの。シリーズの一本、『マチャアキのシャカリキ大放送!!』のタイトルが踏襲される形になったのが、1975年にスタートした『カックラキン大放送!!』だったのだ。

松本伊代の声を高く評価していた筒美京平


そんな日テレ屈指のバラエティ枠の番組出演時の歌唱シーンが、12月22日にリリースされたばかりのアニヴァーサリー・アルバム『トレジャー・ヴォイス』の初回生産限定盤のスペシャルDVDに収められている。主な楽曲は「ラブ・ミー・テンダー」「チャイニーズ・キッス」「恋のバイオリズム」「時に愛は」「流れ星が好き」「ビリーヴ」などなど。さらに『ザ・トップテン』からは「センチメンタル・ジャーニー」「抱きしめたい」「Last Kissは頬にして」と、トリッキーなアイドルポップスから大人っぽいバラードまで潤沢に収録。

これらの映像を見ると、歌手としての実力がこれまでいかに過小評価だったかが判る。事前収録の『カックラキン大放送!!』はもちろんのこと、生放送の『ザ・トップテン』でも安定した音程とリズム感で歌唱を披露している。

個性的な声を高く評価していた作曲家・筒美京平の作品群をカバーした今回のアルバム。出来ればぜひ生産限定盤を入手して、当時のテレビ番組におけるオリジナル曲の歌唱シーンも堪能して欲しい。アイドルとして目映いばかりの輝きを放つ楽曲群に魅了される。最も振り切っていた傑作「TVの国からキラキラ」の映像が無いのはちょっと残念だけれども。

デビュー40周年を迎えた松本伊代の魅力を総力特集!

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2021.12.23
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カタリベ
1965年生まれ
鈴木啓之
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