9月

スパークス、ピコピコ音とネット回線「No.1 in Heaven」の衝撃!

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photo:amass  

80年代の音楽というと、90年代以降生まれが想像するのは「ピコピコ音」である。人工的で冷たく無機質なシンセサイザーやシンケンサーの音。同世代の音楽好きの多くが、この「ピコピコ音」が苦手であると言ってくる。露骨に「80年代の音」であり、「ダサい」と。実は僕もそう思っていた、彼らのこのアルバムを聴くまでは。

スパークスは、もともとグラムロックの文脈で知っていた。キッチュな ”Kimono My House” と ”Propaganda” は僕の愛聴盤だったが、それ以降の彼らについては中学生だった頃は気にしていなかった。

それが変わったのが、実家に初めてインターネット回線が繋がり、YouTubeでアーティストの映像を楽しめるようになってからだ。僕は動いている彼らが観たくて、検索ボックスに ”Sparks” と入れた。すると一番先頭に出てきたのが ”The Number One Song In Heaven” だった。ピコピコピコピコ…… 高揚と光悦と崇高さとちょっと下世話な感じ。その晩中、寝るまで再生していたように思う。

次の日の放課後、渋谷のタワレコに駆け込み、まだしぶとく使っていたCDウォークマン(世代は携帯ミュージックプレイヤーに変わっていたが)でこのアルバムを聴き続け「僕の趣味もようやっと現代に近づいたなぁ」などと感慨に浸った思い出がある。その数年後、彼らが来日し実現した「No.1 in Heaven 再現コンサート」にも制服で行ったのだった。

ジョルジオ・モロダーとスパークスのこの音こそ、80年代音楽のプロトタイプになったのではと僕は思う。また、それ以上に「20年後に極東の中学生にネット経由で再発見されて魅了させた」という過程が新しかったと思うのだ。そしてあの「ピコピコ音」。「ダサさ」が彼らの強力な個性で歪められ、どんな音よりもカッコ良かった。それは、無機質だが堅牢な音でかつ普遍的な時代を超えたリズムだった。そして一人の青年が、その「ダサかっこよさ」のようなものに憧れ、中毒になるまで時間はそうかからなかったのだ。


No.1 in Heaven / Sparks
Producer:Giorgio Moroder
発売日:1979年(昭和54年)9月

2016.04.13
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  YouTube / SparksOfficialVideo
 

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