6月8日

お化けが出たら誰を呼ぶ?世代を超えて「ゴーストバスターズ」人気は揺るがない!

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レイ・パーカー Jr.のシングル「ゴーストバスターズ」が米国でリリースされた日
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Ghostbusters / Ray Parker, Jr.

ハロウィンのコンセプトにピッタリな映画「ゴーストバスターズ」


いつからなのか、なぜかハロウィンが日本の年中行事の中において大きな位置を占めるようになったのは。

すっかり秋の風物詩として定着した感のあるハロウィンだが、今年も各地で子供や若者たちが思い思いの仮装をしながら “トリックオアトリート” とばかりに練り歩いていたようだ。ハロウィン=仮装というイメージがもはやメディア等によって刷り込まれてはいるが、この仮装というのが毎年時代を反映したものがトレンドになっていたりして、見ているだけで結構楽しかったりする。

こういったハロウィンの仮装に思いを馳せるとき、ここ30数年間において根強い定着感をもってして、なぜか必ず思い出してしまうのが『ゴーストバスターズ』だ。

いうまでもなく『ゴーストバスターズ』は、1984年に公開された米制作のコメディ映画。現代に出現したお化けたちを退治するという、いわばドタバタコメディ風情の映画で、日米はもちろん世界的ヒットを記録した映画だ。イメージキャラクター的な存在だったマシュマロマン(両手を広げたあの白いお化け)を筆頭に、お化け退治用の銃を装備した武装したキャラたちが、ある意味ハロウィン仮装の定番となっている。

お化けとそれを退治する人間なのだから、ハロウィンのコンセプトにはぴったりと言えばぴったりなわけで、当時公開時の映画を知る層のみならず、『ゴーストバスターズ』は現代の若者からシニアまで老若男女に認知度の高いのがわかる。

大ヒットしたテーマソング、レイ・パーカー Jr.が歌う「ゴーストバスターズ」


この高い認知度の要因のひとつとして、主題歌として大ヒットしたテーマソングの存在を忘れてはならない。もちろん映画『ゴーストバスターズ』のテーマソングは、レイ・パーカー Jr.が歌う「ゴーストバスターズ(Ghostbusters)」のことだ。映画公開年の1984年にリリース、全米シングルチャートで1位になったのを筆頭に世界で大ヒットした、レイ・パーカー Jr.(及びレイディオ)史上最大の認知度を誇る作品である。

日本においては限りなく共有感100%に近いヴァン・ヘイレン「ジャンプ」やシンディ・ローパー「ガールズ・ジャスト・ウォント・トゥ・ハヴ・ファン」等にも匹敵するような、1980年代を代表する洋楽ヒットソングの1曲といえるものだ。このヒットソング「ゴーストバスターズ」の日本における゛聴き継がれ感”は、驚くほど大きいといえよう。



往年のメガヒット「ゴーストバスターズ」、お化け感を演出するトップソング


 お化けが出てきたら誰を呼ぶ?
 ゴーストバスターズ!

を連呼するわかり易くも力強くキャッチーな楽曲、結果として世界でメガヒットを記録したという事実、これこそが歌い継がれてきた最大の要因だろう。その後現在に至るまで、1980年代洋楽ヒットを振り返る際に、そしてコミカルなお化けシーンに触れる際に(ハロウィンみたいな!)、「ゴーストバスターズ」は少なからず人々の口の端にのってきたのだ。

NHK朝ドラ『あまちゃん』(2013年)で杉本哲太が唐突に歌い出すシーンなんかはほんの一例だろうが、2020年代の現在においても驚くほど10代以上の認知度が高い1980年代洋楽ヒットソングといえる。40年近く前の作品ながら、「ゴーストバスターズ」は突出した立ち位置にある、往年のメガヒットだったのだ。

モチーフはヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」


全米ナンバーワンとなった「ゴーストバスターズ」、実は直前にヒットしたヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」(1983年)をモチーフに作られており、後にヒューイ側から盗作を指摘され、話し合いにより双方でオリジナルには言及しないと和解している。いわば世界的メガヒットになりながら、ちょっとしたミソがついた形になったのだが、そんなことはどこ吹く風とばかりに楽曲としての「ゴーストバスターズ」人気は揺るぎない。



1980年代のソウルミュージックの最大潮流たる “ブラックコンテンポラリー” の初期からの立役者だったレイ・パーカー Jr.のアーティスト性とは別次元の、楽曲「ゴーストバスターズ」のひとり歩き感を如実に物語るエピソードなのではないだろうか。「ゴーストバスターズ」は、これからもお化け感を演出するトップソングたる、すべての層に訴求する作品として君臨していくことだろう。

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2022.11.09
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  YouTube / RayParkerJuniorVEVO
 

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カタリベ
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