洋画ファンなら知っているだろうが、ジョン・ベルーシと言えば、『スター・ウォーズ』のレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーといい仲だった。彼女とブルース・ブラザーズの相棒、ダン・エイクロイドと3人でドラッグ三昧の日々を NY で過ごしていたなんてと言うと、ギョッとする人もいるかもしれない。
この辺りのことはキャリー・フィッシャーが自伝のなかで、そのブッ飛んだ生涯の1ページを赤裸々に告白していて、『ハリウッドに口づけ(Postcards from the Edge)』なるタイトルで映画化もされている(邦題については非常に違和感を感じる…)。
また『ベルーシが死んだ夜』という、彼の最後を描いたドキュメンタリー映画もある。のっけからオーバードーズしたジョンが瀕死の状態で救急病院に運び込まれてくる場面から始まり、彼の周辺にいた人々のインタビューをベースに、彼の生涯をドキュメントした、これまた凄まじい内容! 残念ながら今日の日本では視聴が難しいようで、中古ビデオや DVD を探すしかないみたいだ。
ジョン・ベルーシ自身は学生時代にバンド活動はしていたが、ブルースや R&B には、あまり興味はなかったようだ。しかし『サタデー・ナイト・ライブ』でダン・エイクロイドと結成したブルース・ブラザーズで素晴らしいパフォーマンスを魅せ、1stアルバム『ブルースは絆(Briefcase Full of Blues)』で全米No.1を獲得。映画も大ヒットし、僅か3年弱であっという間にスターダムに上り詰めた。