5月8日

お宝ライブ!荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」ブレイク直後の貴重映像が見つかった!

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フジテレビ「荻野目洋子 LIVE IN SPORTS FAIR」放送日
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大きな転機だった「ダンシング・ヒーロー」


1984年にデビューした荻野目洋子は、ここからしばらくヒット曲に恵まれなかったのも確かなこと。セカンドシングル「さよならから始まる物語」以降のボーイッシュな印象が強くなったもののイメージ作りに苦戦、“これが荻野目洋子!” というパブリックイメージも定着していなかったと

大きな転機は、言わずもがな85年にリリースされた「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」だった。オリジナルはイギリスの女性シンガー、アンジー・ゴールドの「Eat You Up」。邦題は「素敵なハイエナジー・ボーイ」だった。当時のディスコで盛り上がっていたダンスミュージックのひとつのジャンルである “ハイエナジー” をタイトルに入れ、ディスコヒットから幅広い音楽ファンに浸透させる目論みがあったのではないだろうか。



85年の夏にリリースされたアンジー・ゴールドの同曲は新宿、渋谷のディスコでヘビーローテンションされ人気曲に。「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」のリリースは85年の11月25日であるから、レコーディングの時期を考えると、このディスコヒットからいち早くリリースが決まった。

アンジー・ゴールドの「素敵なハイエナジー・ボーイ」(日本盤)のジャケットでは、本人が耳に手を当てる写真が使われているのだが、このポーズが、「ダンシング・ヒーロー」のジャケット写真のポーズと酷似していることが興味深い。そして、この曲との出会いは、単体のヒットのみならず、その後の荻野目のパブリック・イメージを定着させることに大きく貢献する。



「歌謡ポップスチャンネル」で荻野目洋子のレアなライブ映像を放送!


11月19日(日)に『歌謡ポップスチャンネル』で放送される『荻野目洋子 LIVE IN SPORTS FAIR』は、1986年に行われた「国際スポーツフェア」の⼀環として、国⽴代々⽊競技場 第⼀体育館のステージで行われたものだ。つまり「ダンシング・ヒーロー」のヒットからしばらく経った時期。当時フジテレビで放送されたが、これまで一度もパッケージ化されたことがないレアな映像だ。

オープニングナンバーは「ダンシング・ヒーロー」。冒頭、光沢のある白いパンツスーツで登場した荻野目は、自信に満ち溢れた表情だった。“ハイエナジー” という武器を手に入れ、シンガーとしての立ち位置が明確になったことからの自信だろう。スペイシーで高揚感のあるイントロから荻野目の歌が入ると、そこにはアンジー・ゴールドとは違った彼女ならではの世界観が見える。ダンサブルでありながらふと見せる哀愁。これが荻野目最大の魅力だと気づく。



そこから6枚目のシングル「心のままに〜I'm just a lady〜」に続く。シティポップ系のミディアムナンバーだが、オープニングのテンションのまま自然な流れで全く違ったタイプの楽曲を歌いこなす。そして4曲目「LAZY DANCE」ではパントマイムの要素を取り入れたダンスを見せ、ショーとしての見どころも満載だ。

37年前とは思えないダイレクトな臨場感


中盤に歌われるデビュー曲「未来航海-Sailing-」から衣装を変え、ハットに薄手のドット柄のコートを着て登場。デビュー曲だけに親衛隊のコールが会場に響き渡る。ここはまさに昭和のアイドルを象徴するワンシーンだ。そして哀愁感満載の「さよならから始まる物語」へ。シングル曲ということもあり親衛隊のコールは続く。

シティポップの名盤としても評価が高いアルバム『ラズベリーの風』からのダンサブルなナンバー「1・2・3, レット・ミー・ダンス」では、観客の熱狂が映像越しにもリアルに伝わってくる。37年前とは思えないダイレクトな臨場感だ。



アンコールは、同じく『ラズベリーの風』から林哲司作曲の「ビーチボーイズを止めないで」、そして「ダンシング・ヒーロー」に続きリリースされたシングル、「フラミンゴ in パラダイス」だった。NOBODYが作曲を手掛けるこのロックチューンでステージは幕を閉じた。

ディスコヒットから始まり、哀愁歌謡、シティポップと様々なジャンルの楽曲で構成されたステージだが、不思議と統一感を感じるのがデビュー2年目の荻野目の力量だろう。つまり「ダンシング・ヒーロー」に至るまでも荻野目はシンガーとしての実力を着々と蓄えていたことになる。そして同曲のビッグヒットにより実力と自信を兼ね備えたのだ。荻野目洋子この時17歳。すでにアイドルの枠を超え、実力派シンガーへのスタートラインに立っていた。

1986年の荻野目洋子のステージは、歌謡曲が様々なジャンルと融合し、音楽シーンがいかに成熟していったという観点でも非常に興味深い。ぜひこの機会にしっかりと見届けて欲しい。

On Air Information


放送局:歌謡ポップスチャンネル
番組名:荻野目洋子 LIVE IN SPORTS FAIR
放送日時:2023年11月19日(日)よる7時

<番組公式サイト>
https://www.kayopops.jp/feature/yoko_oginome/

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2023.11.14
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  YouTube / 荻野目洋子


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カタリベ
1968年生まれ
本田隆
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