共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.50 Burning Heart / Survivor 70~80年代のアメリカ映画で、シリーズ全体として大ヒットしたものと言えば、『ロッキー』シリーズが最も代表的な作品だろうか。シルベスター・スタローンを一躍トップ俳優の座へと導き、老若男女が感動の涙を流した永遠不滅の名シリーズだ。 そして『ロッキー』といえば、そのサントラ盤から主題歌やテーマソングが大ヒットしたのを、ご記憶の方も多いのではないだろうか。シリーズ各作からのヒット曲を挙げてみると ■ロッキー:「ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)」ビル・コンティ(77年1位) ■ロッキー2:「オール・オブ・マイ・ライフ」ビル・コンティ ■ロッキー3:「アイ・オブ・ザ・タイガー」サバイバー(82年1位) ■ロッキー4:「リヴィング・イン・アメリカ」ジェームス・ブラウン(86年4位) ■ロッキー5:「メジャー・オブ・ア・マン」エルトン・ジョン ロッキーといえばコレ。高揚感をかき立てられるBGMに今だ使用されるビル・コンティのテーマソング! それに続くのが、ソ連(当時)VS米国の構図をアメリカ・アズNo.1の視点から高らかに歌ったJB作品か。それら忘れ難き大ヒット曲にも負けず劣らず、80年代のサントラ・産業ロックブームにうまく乗ったのが、サバイバー「アイ・オブ・ザ・タイガー」だった。 そして、サバイバーはもう1曲 “ロッキー絡み” で大きなヒットを残していた。それが80年代48番目に誕生したナンバー2ソング、サバイバーの「バーニング・ハート」(86年2月2週2位)だ。 サントラ『ロッキーⅣ』からのシングルリリースとなった作品で、実は本国アメリカではJBの「リヴィング・イン・アメリカ」を上回るヒットを記録していた。 いよいよ隆盛を極めつつあった “ハードロックブーム” にも色目を使った「バーニング・ハート」は、80年代洋楽を代表するようなメガヒット「アイ・オブ・ザ・タイガー」には及ばずとも、実は結構高い共有感を誇っている。サバイバー史上、最も大きなヒットと2番目のヒットは両方ともにロッキー絡み。メンバーたちは一生シルべスター・スタローンには足を向けて寝られない。 ちなみに「バーニング・ハート」のトップ到達を阻止していたのが、ディオンヌ&フレンズ「愛のハーモニー(That’s What Friends Are For)」(86年4週1位)。ディオンヌ・ワーウィックを筆頭に、エルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダーという布陣… そりゃあ、サバイバーでは到底適わないよな。
2018.04.13
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YouTube / SurvivorVEVO
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