いつ頃からだろう…
僕には「あっ、夏が来た!」ってわかる瞬間がある。それは、お天気キャスターがTVで梅雨明けを宣言する時でもなく、“冷やし中華はじめました” の文字が中華料理屋の店先を飾り始めるのを目にした時でもない。
自分がある曲を自然に、しかも無意識に口ずさんでいることに、ふと気づいた時だ。
榊原郁恵の「夏のお嬢さん」は1978年7月1日に発売された彼女の7枚目のシングル。この時僕は中学1年生。当時、特に郁恵ちゃんの大ファンだったり、この曲のレコードを買ったりした訳ではないのだけど、この曲の印象は非常に強かったなぁ〜、僕にとって夏の始まりを知らせてくれる合図のような曲になっている。
♪チュウ チュウ チュチュ 夏のお嬢さん~♪
と、気が付いたら口笛を吹いていたり、頭の中で再生している自分に気が付く時「あっ、もう夏だな」って。そう、“僕にとっての夏” はいつも「夏のお嬢さん」で始まるんだ。
でも、僕のNo.1サマーソングがこの「夏のお嬢さん」だ、ってことではないんです。今までの人生を冷静に振り返ってみても、多分、この曲の再生ボタンを自らの意志で押したことは無いような気がする。
ということは、「夏のお嬢さん」は僕の深層心理に住みついているということか。
つまり、僕の意識の下層において、更に深い層(深層心理)に「夏のお嬢さん」が存在し、それが無意識的なプロセスとして進行しており、夏という季節の到来という心理に対して大きな影響を及ぼしているのではないか。
「夏のお嬢さん」恐るべし…
僕は8月生まれということもあり、夏は一番好きな季節で、この歳になっても未だにワクワクしてしまったりする。仕事に追われ、夏休みなんて取れないことはわかっているのに、もしかしたら素敵な女性と出会えるんじゃないか、とかね。
夏という季節の、この、なんとなくのワクワク感が「夏のお嬢さん」の底抜けに明るく楽しい感じと一緒なのかもしれない。
でも、この曲、名曲だと思いませんか? 35年前の曲だとは思えないくらい今聴いても新鮮で楽しい。多くのアーティストがカバーしていることも名曲の証かな。
夏になると、つい、♪チュウ チュウ チュチュ♪ と口ずさんでしまう人、僕以外にもいるんじゃないですか? 大丈夫です、それって、決して恥ずかしいことではありません。
だって、あなたの深層心理にも「夏のお嬢さん」が住みついているんですから…
2016.07.08
YouTube / poko958
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