7月21日

4番は氷室京介?【80年代ロックボーカリストでベストナイン選出】WBC決勝記念!

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スーパースターがひしめき合うニッポンのロックボーカリスト


世界よ、これが日本の野球だ!

手に汗握る熱戦が続くWBC。世界一が至上命題とされる今大会、大谷翔平を筆頭とする史上最強のドリームチームは東京ドームでの一次ラウンドに続き、準決勝メキシコ戦は、劇的な逆転で勝利。本日、いよいよ運命のアメリカ戦に臨む。

俄然盛り上がりをみせる中、今回は野球に絡めて「80年代ニッポンのロックボーカリストで打線を組んでみた」という企画に挑戦。スーパースターひしめき合う中で、あのボーカリストはいったい何番に入ったのか? ぜひ予想しながらお楽しみください。

※主観によるお遊び企画なので、「誰々が入ってないのはおかしい!」といったクレームは受け付けません。悪しからず。

1番:センター 桑田佳祐


今やレジェンドの域に達した桑田さんも80年代はイケイケの若手ミュージシャン。というわけで4番ではなくチームを勢いづける切り込み隊長が相応しいのではと思い、敢えて1番に置いてみた。

桑田さん最大の特徴でもある日本語を英語のように歌う唱法はある種の “発明” だろう。1988年リリースのファーストソロアルバム『Keisuke Kuwata』収録「哀しみのプリズナー」の出だしのフレーズ「♪さあ部屋中を暗くしてくれ」がまさか日本語だとは思いもせず、歌詞カードを見たときの衝撃たるや!

サザン活動休止中の1986年にはKUWATA BANDを結成して日本語ロックの可能性を追求するなど、80年代の桑田さんはギラついた野心に満ち溢れていた。



2番:ライト デーモン小暮


米米CLUB、爆風スランプと並びソニー系の “3大色物バンド” に数えられた聖飢魔IIだが、その実力は折り紙つき。ド派手なメイクとお茶目なキャラクターでお茶の間人気を博しつつ、真の姿は超本格派のメタルバンド! というギャップが最高にイカしている。

ヘヴィメタルというコアなジャンルにもかかわらず、B.D.(悪魔暦)13年(1986年)に発布(リリース)された小教典(シングル)「蝋人形の館」は約35万枚の異例のセールスを記録。イントロの叫び「お前も蠟人形にしてやろうか!」はあまりにも有名だ。

さて2番といえばチャンスを広げてクリーンアップにつなげる確実性と器用さが求められる打順。悪魔的な声量を誇るデーモン閣下の安定したパフォーマンスが個性派揃いの打線を “点” ではなく “線” にしてくれるはずだ

3番:DH 忌野清志郎


3番打者は、WBCでは大谷翔平が担う打線の “顔” 。となれば、80年代のみならずニッポンのロックンロールを語る上で清志郎ほど “顔” に相応しい存在はいない。

清志郎がフロントマンを務めるRCサクセションはYMOと並び、音楽界のみならず80年代のカルチャーそのものを牽引したバンドだった。日本が好景気に浮かれていたバブル只中の1988年には反戦、反原発メッセージが色濃いアルバム『COVERS』をリリースするも、内容を所属レコード会社が問題視して発売中止に。それへの抗議として音楽番組の生放送中に巻き起こした通称「FM東京事件」は今も語り草となっている。

アーティストの偉大さはセールスやツアーの規模といった表面的な数字で評価しがちだが、清志郎はそのぶれない生き方を通してロックンロールを表現し続けた稀有な存在である。誰が付けたか異名は「キング・オブ・ロック」。

4番:サード 氷室京介


清志郎とは全く違うベクトルで日本の新たなるロックシーンを切り拓いたのがBOØWYのフロントマンである氷室京介だ。伝説の『LAST GIGS』でのBOØWY解散からわずか3ヶ月後にリリースしたソロシングル「ANGEL」はオリコン4週連続1位の大ヒットを記録。アンダーグラウンドな危うさが漂っていたバンド時代とは一線を画するシャープなエイトビート・ロックでシーンを席巻し、名実ともにスーパースターの仲間入りを果たした。

今回の企画で最も頭を悩ませたのが4番の人選だったが、70年代にデビューした桑田、清志郎、YAZAWAらに対して、純粋に80年代デビューのアーティストという点でヒムロックを選ばせてもらった。GLAYを初めとする後進に与えた影響力という点でも、その存在は唯一無二の輝きを放つ。

なお一部メディアでは2017年東京ドームでの『LAST GIGS』をもって「引退」したとの表記が見られるが、これは誤解。あくまでライブ活動を卒業したのであって、アーティスト活動をやめたわけではないのでご注意を。

5番:レフト 矢沢永吉


70年代後半には長者番付歌手部門で1位に輝くなど、既に確固たる地位を築いたが、さらに海外進出を果たすなどそのカリスマ性にますます磨きをかけたのが80年代のYAZAWAだった。

音楽番組のみならずトーク番組や情報番組にも出演。不良たちのカリスマというイメージを払拭し、ある種の国民的スーパースターの域に達したのもこの時期のことだ。

1989年には代表作のひとつである「SOMEBODY'S NIGHT」をリリース。AXIAの本人出演CMも評判を博した。

立ち姿ひとつで大衆を魅了できる稀代のスーパースターは今もバリバリ現役。昨年中止となった前人未到の日本武道館150回目公演のリベンジ開催が待たれる。



6番:ファースト 長渕剛


デビュー当初のフォーク志向から俳優活動を経て徐々に音楽面にも個性が表れ始め、80年代後半には男臭さが「これでもか!」と滲み出たアクの強い世界観を作り上げた。

それを象徴する名曲といえば清原和博の登場テーマとしても知られる「とんぼ」が有名だが、ターニングポイントになったのは1987年のシングル「勇次」。ここから「SUPER STAR」「ろくなもんじゃねぇ」「泣いてチンピラ」と代表曲を連発し、ルックスも長髪フォーク青年からドスの効いた強面へと変化していった。

役者としての活躍ぶりも忘れてはならない。1986年に出演した映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』は長渕演じる健吾と志穂美悦子演じる美保の不器用な純愛ストーリーが軸となった異色作。ドラマ『親子ゲーム』でも共演した二人は翌年、実生活でも生涯のパートナーとなった。



7番:セカンド 甲本ヒロト


昭和末期におとずれた “バンドブーム” といえばTHE BLUE HEARTSこそが代表的な存在として語られがちだが、このバンドに “ブーム” などという俗称は似合わない。
当時の若者たちに雷が落ちたような衝撃をもたらし、今なお後進に影響を与え続けるエターナルなバンドのフロントマンを務めたのは甲本ヒロト。リスナーの心にグサグサ刺さる荒削りなパフォーマンスはまさに “ロック” を体現したかのよう。

個人的なイチオシはセカンドアルバム『YOUNG AND PRETTY』。キャッチーな名曲「キスしてほしい」で幕を開ける本作だが、思春期特有の孤独感や反骨心を描いた作家性が早くも確立されている。メンバーの表情にフィーチャーした指名手配写真みたいなジャケットもめちゃくちゃカッコ良い。

8番:ショート 藤井郁弥


80年代に一番モテた男といっても過言ではない。チェッカーズ時代のアイドル人気も凄まじいが、特筆すべきはセルフプロデュースに切り替えた1986年以降も変わらぬ人気を維持し、確かな実力を持ったロックバンドとしてクオリティの高い楽曲やアルバムを連発した点にある。

ソロでのメガヒット作「TRUE LOVE」は自身で作詞作曲したものだが、チェッカーズ時代は武内享、大土井裕二、鶴久政治、藤井尚之がメインコンポーザーを務め、郁弥(当時)は主に作詞家として活躍。代表曲「I Love you,SAYONARA」はカラオケで熱唱する中高年も多いが、当然ながら郁弥のようにカッコ良く決まるはずもないので、やめておいた方が無難だろう。

グループ解散後は名前を「フミヤ」表記に改めたが、今回は80年代企画ということでチェッカーズ時代の「藤井郁弥」で入れさせてもらった。



9番:キャッチャー 奥田民生


バブル期に到来したバンドブームの中心的存在でありつつ、独特のゆるい空気感で音楽好きなOL、女子大生たちからも絶大な支持を集めたユニコーンのフロントマンといえば、ご存知、奥田民生である。

インタビュー等で見せる力の抜けた飄々とした立ち振る舞いは、音楽性のみならずライフスタイルでも若者たちに多大なる影響を与えた。あの時代、「民生」はある種のファッションアイコンだったのだ。

初期の模索期間を経て、サードアルバム『服部』で吹っ切れたように方向性を確立したユニコーン。次の『ケダモノの嵐』は名盤と誉れ高く、レコ大の最優秀アルバム賞を受賞した。

なお奥田民生は2015年のカープ開幕戦始球式にキャッチャーで登場している。

先発:カールスモーキー石井


米米クラブのフロントマンにして絶対的リーダー、カールスモーキー石井には「ダルビッシュ有」と語感が似ているという理由でエースを務めてもらう。

大所帯を率いた娯楽性の強いライブ演出は音楽のコンサート… というよりも総合エンターテイメントショーの色合いが強く、一度見たらクセになる世界観で多くの熱狂的なファンを生んだ。伝説の深夜番組『冗談画報』への出演などでじわじわと支持を集めた後、7枚目のシングル「KOME KOME WAR」のヒットで一躍その名を広めると、平成初期にメガヒットを連発して一時代を築いた。

当時のバンドマンは極端な無口か、バラエティも難なくこなすひょうきん者の2種類に大別されるが、カールスモーキー石井は完全に後者。奇抜な衣装のジェームス小野田の愉快さもあいまって、子供達からの人気も高かった。



―― 打線を組んでいて感じたのは、80年代を彩ったボーカリストたちの多士済々な華やかさだ。「ロック」という一言では括れない個性の豊かさとでも言うべきか、これだけの顔ぶれが同じ時代に共存したという事実はある種の奇跡だったとさえ思える。

翻ってWBC日本代表も豪華さでは負けてはいない。これからますます過酷な戦いが予想されるが、必ずや2009年以来となる悲願の世界一を勝ち取ってくれるはずだ。がんばれ、ニッポン!

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2023.03.22
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カタリベ
1985年生まれ
広瀬いくと
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