英国の音楽誌「MOJO」は、1997年8月号の特集で「The 100 Greatest Singles Of All Time」を発表したが、これが画期的であった。何とこのランキングが、ポール・マッカートニー、ノエル・ギャラガーら総勢139名のミュージシャン、プロデューサーらの投票によって選ばれていた、つまりプロがプロを評価したのだ。ちなみに、トップ5はこうだ。
1. Good Vibrations / The Beach Boys(66年12月10日1位) 2. Strawberry Fields Forever・Penny Lane / The Beatles (67年4月1日8位・67年3月18日1位) 3. Like A Rolling Stone / Bob Dylan(65年9月4日2位) 4. Be My Baby / The Ronettes(63年10月12日2位) 5. I Heard It Through The Grapevine / Marvin Gaye(68年12月14日1位)
ところが、80年代の終わり頃になって、驚くことが起こる。ブライアン以外のメンバーがビーチボーイズ名義で発表した「Kokomo(From The "Cocktail" Soundtrack)」(88年11月5日1位)が全米No.1となったのだ。「Good Vibrations」以来22年ぶりのことであった。