6月

南青山の「パイド・パイパー・ハウス」で豊かな時間を過ごした感覚

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南青山のレコードショップ「パイドパイパーハウス」が閉店した月
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photo:TAP the POP  

僕が大学生のとき、青山にパイドパイパーハウスというレコードショップがあった。青山通りから骨董通りにちょっと入った右側だっけ。僕の場合、行ってた学校が広尾の辺りだったので、六本木通り沿いのコカコーラ本社があった交差点から青学の横をぐーっと抜けて行ってたけれど。もちろんお金なんてそんな持ってないから、2〜3回通ってLPを1枚買うか買わないか、そんな感じ。

でも楽しかったんだよね。ちょうど50'sや60'sのアメリカンポップスにハマっていた時期だったこともあって、宝物のようなレコードが山ほどあった。今となっては全く信じられないだろうけど、たかがレコードショップに行くためだけにお洒落していたんだよ。20才前後のガキが、ちょっと背伸びしながら通ぶって。でもね、そこでレコードを物色するだけの時間がどんなに心地良かったことか。

そのうち、僕の趣味趣向がブラックミュージックやワールドミュージックにシフトしていったり、WAVEのような質と量を兼ね備えたショップが渋谷にもオープンしたりして、ちょっとずつ足が遠のいていってしまったけれど、それでも「パイドパイパーハウスでレコードを選んでいた感覚」というものは鮮明に残っている。言葉にするのはとても難しいけれど、何と言うか「豊かな時間を過ごした感覚」がしっかりと残り続けているんだよなあ。


パイドパイパーハウス
1974年11月開店〜1989年6月閉店

2015.12.23
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1966年生まれ
鎌倉屋 武士
懐かしい風景。と言いつつも骨董通りって意外と当時と変わらない風景残ってるような気がします。散策したくなってしまいましたw
2015/12/28 18:00
1
返信
1961年生まれ
ミウラ
パイドパイパーハウスって、今はもうないんだ。
2015/12/26 06:35
1
返信
カタリベ
1966年生まれ
太田秀樹
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