6月

南青山の「パイド・パイパー・ハウス」で豊かな時間を過ごした感覚

15
3
 
 この日何の日? 
南青山のレコードショップ「パイドパイパーハウス」が閉店した月
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1989年のコラム 
友達がイカ天に出た! マサ子さんにまつわるエトセトラ

杏里「CIRCUIT of RAINBOW」日本人ヴォーカリストと西海岸サウンドの完成形

ヴァン・モリソン、いまだ来日公演のない最後の大物アーティスト

愛の冷めかけた時代…ポール・ウェラーのスタイル・カウンシル終末期

1989年の佐野元春「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」世界は少しずつ形を変えていく

人事異動に翻弄される悲哀を歌ったオーケストラ・パンク「大迷惑」

もっとみる≫



photo:TAP the POP  

僕が大学生のとき、青山にパイドパイパーハウスというレコードショップがあった。青山通りから骨董通りにちょっと入った右側だっけ。僕の場合、行ってた学校が広尾の辺りだったので、六本木通り沿いのコカコーラ本社があった交差点から青学の横をぐーっと抜けて行ってたけれど。もちろんお金なんてそんな持ってないから、2〜3回通ってLPを1枚買うか買わないか、そんな感じ。

でも楽しかったんだよね。ちょうど50'sや60'sのアメリカンポップスにハマっていた時期だったこともあって、宝物のようなレコードが山ほどあった。今となっては全く信じられないだろうけど、たかがレコードショップに行くためだけにお洒落していたんだよ。20才前後のガキが、ちょっと背伸びしながら通ぶって。でもね、そこでレコードを物色するだけの時間がどんなに心地良かったことか。

そのうち、僕の趣味趣向がブラックミュージックやワールドミュージックにシフトしていったり、WAVEのような質と量を兼ね備えたショップが渋谷にもオープンしたりして、ちょっとずつ足が遠のいていってしまったけれど、それでも「パイドパイパーハウスでレコードを選んでいた感覚」というものは鮮明に残っている。言葉にするのはとても難しいけれど、何と言うか「豊かな時間を過ごした感覚」がしっかりと残り続けているんだよなあ。


パイドパイパーハウス
1974年11月開店〜1989年6月閉店

2015.12.23
15
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1966年生まれ
鎌倉屋 武士
懐かしい風景。と言いつつも骨董通りって意外と当時と変わらない風景残ってるような気がします。散策したくなってしまいましたw
2015/12/28 18:00
1
返信
1961年生まれ
ミウラ
パイドパイパーハウスって、今はもうないんだ。
2015/12/26 06:35
1
返信
カタリベ
1966年生まれ
太田秀樹
コラムリスト≫
80
1
9
8
3
タワーレコード渋谷店、僕たちは宇田川町を通じて世界を感じていた
カタリベ / 中川 肇
48
1
9
8
5
憧れの渋谷スクランブル交差点!ハーフポテトな俺たちとレベッカの関係
カタリベ / パックンチョ。
43
1
9
8
3
レコオタのカルマは気まぐれ!? 旅行けば、そこはレコード屋
カタリベ / ソウマ マナブ
34
1
9
8
3
原宿「クリームソーダ」と「ピンクドラゴン」洗練されたロカビリースタイルの秘密
カタリベ / inassey
16
1
9
8
3
長く暑い夏、東京の酷暑を乗り切るためのスタイル・カウンシル活用法
カタリベ / ソウマ マナブ
36
1
9
8
2
輸入盤のドラッギーな魅力!真空パックを破ると漂う…あの匂い
カタリベ / ソウマ マナブ