4月11日

【中森明菜 Best Performance on NHK】レッツゴーヤングはじめ10代の貴重映像が満載!

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ブレイク直後、10代の大忙し明菜の貴重


NHKにおける、中森明菜の1980年代ベストパフォーマンス動画が続々と公式サイトから配信されており、ファンから嬉しい悲鳴が上がっている。そして先月5月15日、初夏にふさわしい、爽やか&フレッシュ&パワフルな7本が新たに公開された。ザッと箇条書きにすると――

▶︎1983年5月15日:レッツゴーヤング / スローモーション
▶︎1983年5月15日:レッツゴーヤング / 1/2の神話
▶︎1984年5月06日:レッツゴーヤング / サザン・ウインド
▶︎1984年5月06日:レッツゴーヤング / 1/2の神話
▶︎1984年5月27日:レッツゴーヤング / 北ウイング
▶︎1984年5月27日:レッツゴーヤング / サザン・ウインド
▶︎1986年5月11日:ヤングスタジオ101 / LA BOHEME


ちょっと待て待て、NHK『レッツゴーヤング』(以下:レッツヤン)の映像だと? しかも1983年、1984年という、ブレイク直後、10代の大忙し明菜の貴重な姿が拝めるだと⁉ プラス、1986年『ヤングスタジオ101』のパフォーマンスまで公開してくれるとは…。エンドレスリピートしてしまうのは目に見えている。難しい考察はさておき、当時の中森明菜の歌とダンスと衣装をひたすらキャッキャと楽しみたい。さあみなさん、一緒に再生ボタンをポチッ!

後追いで評価されたデビュー曲


スローモーション(NHK『レッツゴーヤング』1983/5/15)
「1/2の神話」ヒット中の時期に歌われた、デビュー曲「スローモーション」の趣深さよ。そうそう、「少女A」「セカンド・ラブ」がヒットして「スローモーション」も後追いで評価されたんだよなあ、と思い出す。言わずもがなではあるが歌声は素晴らしく伸びやかだ。衣装は上から下まで真っ白! ワンピース、イヤリング、靴までホワイト。振り付けナシ、体を静かに揺らす程度でもこの曲の疾走感がわかるのだから、おそろしい表現力。「♪恋の予感甘く走った」のときに突然来るカメラ目線に気をつけろ。失神するほどかわいいぞ!



明菜の吐息歌唱を堪能


1/2の神話(NHK『レッツゴーヤング』1983/5/15)
反抗期な歌の世界とはイメージが違う “ザ・アイドル” な赤いドレスの明菜ちゃんにギャップ萌え。しかしつくづく思う。“生バンドが演奏するイントロに合わせ、駆け足で舞台に出てくるアイドルの姿” はそこからエンタメとして最高。今は減ってしまったが、もっと増えてほしい! ほかに「♪うらはらに」でカメラを睨みつける視線も間違いなく視聴ポイント。おっと、もうひとつ、「♪誰も私 解ってくれない」の、マイクに入るか入らないかの「♪誰も」での、明菜の吐息歌唱を堪能できるのでイヤホン推奨!



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司会は太川陽介、石川ひとみという神コンビ


サザン・ウインド(NHK『レッツゴーヤング』1984/5/6)
“明菜ちゃん メガネをかけたら アラレちゃん” と五・七・五紹介する、司会の石川ひとみが最高。当時の司会は太川陽介、石川ひとみという神コンビであった。そして明菜は美しい…! ブルーと紫の上品なグラデーションがかかった華やかなドレスは波を思わせる。超多忙な時期だったはず、ほんの少しにじみ出ているお疲れ感(歌声は絶好調)もまた色気になっている。カメラマンも明菜の美しさに我を忘れてしまったのか、彼女の毛髪をドアップにするという非常に珍しいシーンも。無造作におろした左の横髪はぴょこんとハネているが、これが “単にハネているのか、あえてそうしているのかよくわらかないスタイリング” の極みで、素晴らしくかわいい。



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ヤングメイツのダンスも見どころ


1/2の神話(NHK『レッツゴーヤング』1984/5/6)
こちらは1984年。「1/2の神話」リリースから1年経ち、「サザン・ウインド」がヒット中の時期。赤と黒のチェックの衣装がナチュラル! これと無造作におろした髪があいまって、「1/2の神話」のイライラした女の子のストーリーをリアルに感じることができるのだ。バックダンサーを務めるのはヤングメイツ。歌のラスト、彼女たちによる “イライラの海を泳いで泳いで、そして沈む” 的なダンスも見どころ(見ていただければきっとわかってもらえるはず!)。



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高々と手を挙げる明菜の美しさ


北ウイング(NHK『レッツゴーヤング』1984/5/27)
豪華な衣装が見どころの『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』もいいが、グッとカジュアルな装いを見ることができる『レッツヤン』も魅力的。そしてこの「北ウイング」は、私が見た中で最も私服っぽい「北ウイング」である。常にヒールのイメージがある明菜様だが、靴もぺたんこ。“前の収録から急いで駆けつけました" 状態を想像させるが、パフォーマンスに焦りや慌て感はゼロ。声の伸びはバリバリに素晴らしいし、「♪北ウイング 彼のもとへ」のところで斜め上を見るやさしい視線は女優の貫禄。よく見ると、グレーのロングスカートは腰のあたりがシャレており、やはり着こなしセンスはレベル違いである。

また、画面下に流れるファンたちのメッセージ&イラストの特徴を見て、1980年代の風が押し寄せる。ヤングメイツのバックダンスも工夫が凝らされ、前半は空港の人だかりを表現し、後半は飛行機そのものを表現している… 気がする。歌のラスト、突然出てくる飛行機とヤングメイツの見事なジャンプを背に、高々と手を挙げる明菜の美しさを刮目せよ!



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胸が締め付けられる “明菜目線”


サザン・ウインド(NHK『レッツゴーヤング』1984/5/27)
5月6日バージョンとぜひ見比べていただきたい。衣装は同じ生地だが形が違う。袖アリと袖ナシ、好みが分かれるところだろう。そしてこのステージは明菜ちゃんの笑顔が多くて嬉しい。また、彼女を背中から映すカメラワークに、届かぬ声ながら、当時のレッツヤンスタッフに敬意を表したくなる。 “明菜目線” で、彼女がどれだけ広い舞台に1人立ち、どれだけ多くの人の視線を浴びながら歌っているのかがわかり、その孤独と緊張が伝わる。だからこそ余計に、笑顔のあいだに時々彼女が見せる、泣きそうな顔に胸が締め付けられるのだ。



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“明菜さま” とひれ伏したくなるような女王感


LA BOHEME(NHK『ヤングスタジオ101』1986/5/11)
“明菜さま” とひれ伏したくなるような女王感。明菜の代名詞ともいえるロングビブラートが冴えわたるあまり、「♪さまよいびと」が “さまよいビター” に聞こえるのも萌える。前述6本からの流れでこれを見ると、可憐なデイジーから大輪の薔薇になる―― そんな彼女の2年間の軌跡(奇跡)を想像し、感動してしまう。

ただ、「LA BOHEME」もそれ以外の動画も、歌い終わったあと、幼女のような笑顔を見せるのは同じ。“違う世界から戻ってこれた!” とホッとしているような “にっこり” に一番心を掴まれるのである。そして改めて知る。ああ、この人は昔から、どの曲も1曲1曲、凄まじいパワーと緊張を持って演じているのだと。だから、何度再生ボタンを押しても、伝わってくる熱はさめない。それどころか、新たに感動と興奮が押し寄せるのである。

さあ、もう1回見るか… 。


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2025.06.06
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カタリベ
1969年生まれ
田中稲
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