週刊朝日によると、2016年8月現在、80年代のアイドル河合奈保子フィーバー(古臭い言い回しですねえ…)が巻き起こっている。
8月31日には、写真集とDVDが同時発売され『月刊平凡 GOLDEN BEST!! Vol.1 河合奈保子写真集 再会の夏』は、現役アイドルらを抜き、アマゾンのランキングでトップ3位に入ったそうです。写真集が売れないこの時代に、発行元の担当者も「大々的な宣伝も打っていないのに… 恐るべき人気ぶりです」とホクホク顔だそう。
実は私、奈保子ちゃんと同学年。1980年にデビューしたときには、坊主頭でメガネのS君が、「“西城秀樹の妹” がデビューしたんだ!!!!!」と興奮気味に話していたのを思い出します(あっ、失礼。本当の妹じゃないですよ。そういう設定だったのです。若い方向けに念のため)。
S君は、すぐにデビュー曲の『大きな森の小さなお家』のレコードを買ったようだったので、ちょっとおねだりしたら録音してくれました。でもね、聴いてびっくりしました。声もいいし、歌も上手い。テレビでスカートをヒラヒラさせて歌ってる姿を見かけたら、チャンネルを回せなくなってしまいました(ちなみに当時、リモコンはなかったです)。
さて、『スマイル・フォー・ミー』などの女の子っぽい曲もいいのですが、個人的には『エスカレーション』『UNバランス』『ジェラス・トレイン』など大人っぽい曲の方が印象に残っています。調べてみると、いずれの曲も、当時の超売れっ子タッグ、作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平だったのは驚きでした。
しかし、このコラムでオススメしたいのは『ハーフムーン・セレナーデ』。自身で作曲した作品です。作詞じゃないですよ。作曲です。ピアノの弾き語りで歌うこともあったりして、アイドルではなく、ヴォーカリストとしての迫力を感じたものです。その後、発表する曲のほとんどが、彼女自身の作。アーティストとしての才能も多分にあったのですね。娘がデビューするのも頷けるでしょう。
追記:
前述の担当者によると、写真集とDVD発売に関しては、「本人からのコメントは特になくて…」だそう。
ハーフムーン・セレナーデ / 河合奈保子
作詞:吉元由美
作曲:河合奈保子
編曲:瀬尾一三
発売:1986年(昭和61年)11月26日
2016.09.02
YouTube / 青春歌謡名曲選
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