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サーファーディスコのクラシック、クール&ザ・ギャング「ジョアンナ」
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photo:snow records  

共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol. 33
Joanna / Kool & The Gang


70年代後半~80年代にかけてのディスコフロアで、特にサーファーディスコあるいはマハラジャ系ディスコで重宝していた楽曲、いわゆるダンス・クラシックスの根強いブームが衰えない。当時ディスコ通いしていた主に40代後半からアラカン世代を中心に、厚い支持を得ているようだ。

ところでブラック系 / ダンスミュージック系アーティストによるダンス・クラシックスの盛り上がりの定番曲というものが結構な数存在しているが、それを最も多く輩出したアーティストは誰か、ご存じだろうか。アース・ウィンド&ファイヤー? マイケル・ジャクソン?

いやいや、答えはクール&ザ・ギャング! そして80年代31番目に誕生したナンバー2ソングは、クール&ザ・ギャングの「ジョアンナ(Joanna)」(84年2月2位)だ。

60年代終盤から活動するR&B/ファンク・グループ、クール&ザ・ギャングは、アーシー&ワイルドなファンクを身上とした70年代と、ポップ&ブラコンテイストを強くした80年代とでは、まったく別ものグループといってもいいくらいだが、ダンス・クラシックス人気を得ているのは、言うまでもなく80年代の方だ。

色男かつ甘い歌声を持つリードシンガー、ジェイムス “JT” テイラー加入後、そして映画『2001年宇宙の旅』で使用された「ツァラトゥストラはかく語りき(Also Sprach Zarathustra)」(73年2位)のヒットで知られるデオダートをプロデューサーに迎えて以降(およそ79年~)の時代となる。この時期に残されたダンス・クラシックス定番と言われる作品を挙げてみよう;

「レディーズ・ナイト」(80年8位)
「トゥー・ホット」(80年5位)
「セレブレーション」(81年1位)
「ステッピン・アウト」(82年89位)
「ゲット・ダウン・オン・イット」(82年10位)
「ビッグ・ファン」(82年21位)
「トゥナイト」(84年13位)
「ストレート・アヘッド」(84年ブラック49位)
「ミスレッド」(85年10位)
「フレッシュ」(85年9位)

いずれも当時隆盛を極めたディスコに足を踏み入れた方々には、耳なじみ(踊りなじみ?)のある楽曲が並んでいるはずだ。特に唯一の1位獲得「セレブレーション」、ダンスマンもカバーした「ゲット・ダウン・オン・イット」のヒット規模が最も大きいと思われるが、それを上回る共有感を擁するのが「ジョアンナ」だ。

ブラコン / AORテイスト溢れるミディアムバラッド調はフロア対応ではないが、ディスコラヴァーズにとってはチークタイムで刷り込まれた作品である。さらには突っ込みどころ満載のMTV時代黎明期としか言いようのないチープなPVが、繰り返し地上波TVでオンエアされたのをご記憶の方も多いのではないだろうか。

そう、ヒットチャートの上位曲がようやく軒並みPVを作成、この新たな魅力的コンテンツをこぞってメディアが紹介しだした時期でもあったのだ。そして「ジョアンナ」と同時期にチャート上位を賑わせたのが、錚々たるキラキラ輝く楽曲かつキャッチーなPVを伴った作品たち――

カルチャー・クラブ「カーマは気まぐれ」、ヴァン・ヘイレン「ジャンプ」、ネーナ「ロックバルーンは99」、シンディ・ローパー「ハイスクールはダンステリア」(当時のタイトル)、イエス「オーナー・オブ・ア・ロンリー・ハート」…

―― 後に80年代洋楽を代表するような楽曲たちと共に(ついでに?)「ジョアンナ」のPVはオンエアされたわけだ。結果「ジョアンナ」は、クール&ザ・ギャングのレパートリーの中でも最も共有感の高い作品になったどころか、ある意味80年代の洋楽バブルを代表する楽曲のひとつに位置してしまっている。

絶妙なヒットタイミングであり、トップ到達を阻まれたものの逆に「カーマは気まぐれ」には足を向けて寝られないのが「ジョアンナ」なのだ。

2017.07.10
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  YouTube / KoolAndTheGangVEVO 


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