1985年、17歳の私がたまに行っていたディスコは、東京タワーが輝く大人の六本木ではなく、お子ちゃま高校生が集まるような渋谷のディスコでした。
当時は、現在のようなクラブミュージックというジャンルはなく、小林克也さんの音楽番組「ベストヒットUSA」で紹介されるような曲、そう、誰もが知っているヒット曲がディスコでは流れていました。
1984年に発売された、シーラ・Eの「グラマラス・ライフ」もそんな一曲です。普段はフロアで踊らない人見知りの私でしたが、この曲がかかると嬉しくて、真っ先にフロアに出て踊っていました。この曲については何も言うことがないぐらい、私の中では身体と脳で感じる完璧な曲なのです。
天才プリンスの彼女でもあったシーラ・Eですが、女性としての魅力はもとより、パーカッションを叩きながら歌うかっこいい姿は、グラマラスな世界を感じさせてくれます。そして、曲も、メロディも、雰囲気も、踊っている自分をセクシーで魅力ある女性へと導いて、大人の女性=いい女への階段を上がれる気にさせてくれたのです。
当時はまだあった「チークタイム」。
17歳でディスコデビューを果たした人見知りの私は、会話することを避けてみんなが踊っている時は一人で座っていて、みんながフロアを離れていくチークタイムの時だけ、フロアに出て、海城高校(時効ね)の男子や何人かの男子に黙って抱きついていました。
今考えると、女性に堂々と抱きつける「チークタイム」って、凄いですね(笑)。抱きつく女子高生も凄いけど(笑)。
30年以上経って、夜のお出かけで「今夜の私が一番いい女」と思いたい時、この「グラマラス・ライフ」を聴きながら、そして、ハイヒールの音をパーカッションのように響かせながら街を歩きます。
大人のいい女にさせてくれる「グラマラス・ライフ」やっぱりこの曲は名曲です。
2017.02.17
YouTube / Oxygene 80
YouTube / debandana
Information