朝、出勤のために電車に乗るとき、改札口から階段を上がったところの近くということもあって、色々と試した末に女性専用車を利用している。 女性専用車が用意されたのは痴漢行為に合うのを避けるためだろうが、50歳を目前にしてもはや痴漢にほとんど合うことのない自分が(いや、年齢だけの問題ではないのだろうが)なぜこの車両を使うのか何度も自分に問う。 なぜなら、痴漢の心配こそないが、女性専用車が通常の車両に比べてすごく快適かというとそうでもないからだ。 空いているかといえば、全然そんなことはないし、なぜか女性の方がつり革につかまる人が少ないので寄っ掛かる人は多いし、激混みでもスマホ使用者は多いし、イヤフォンから音楽が漏れている確率だって通常車両と同じだ。車内で言い争う人を見かけたこともあるし、たまに香るきつい柔軟剤の匂いも、男女一緒も女性だけでも基本的に変わらないのだ。 普段からさほど痴漢に合うことがない私なので女性車両でなければいけないわけでもないのだが、それでも利用する理由は「骨」と「筋肉」にある、というのが今の私の結論だ。 「骨」と「筋肉」。簡単に言うと男性は力が強くて、体が接触すると強く押し返される感覚があるのだ。痛いわけではないが、出入り時のカオスがより激しい。それと男性は平均的に身長も高く、視界が閉ざされる。あとは若干女性だけの方が、清潔感がある感じはする。あくまでも平均的にみるとの話である。 だが、先週はずっと女性車両が驚異の混雑ぶりだったので明日は別の車両にトライしたいと思っている。色々書いたけれど、なんだかんだ混雑が少しでもましな方がいいのだ。なので、女性車両の方が空いていて快適なんじゃないか? と幻想を持っている方がいたら全面否定したい。少なくとも私が乗っている電車では毎日が戦争だ。 ただ、女性のほうに選択肢があるという点でありがたい。まあ、でも車両は二つではないのだ。どれか少しだけでも空いている車両にご縁があることを毎朝願っている。 とはいえ、満員電車に乗ること自体を許しているこの現状なので、どうやったらそれを楽しい時間にできるのかいつもニヤニヤしながら(あくまでも頭の中で)想像している。 まずは、手っ取り早く人間観察。といっても主に髪の毛しか見えないのだが、白髪ってこういうところに生えているのか! という発見をしたり、素敵なヘアアレンジに見とれたり、いろんな髪質を比べたり、結構楽しい。あとは、鞄とか荷物の持ち方なども各々の趣味と主張が見られて面白い。 さて、会社につけば当然だけれど、ここからが仕事である。改めて9時から5時まで、がんばるぞー! ってなものだ。 9時から5時までといえばカントリーの大御所ドリー・パートンの「9時から5時まで(9 to 5)」。ちなみに私のキューティーブロンドといえば永遠のセックスシンボルのマリリン・モンローとこの歌姫、ドリー・パートン。女性としての魅力とその笑顔がウルトラまぶしい。願わくば女性であることを100パーセント体現しているこの二人に昨今のセクハラについてインタビューしてみたい。深いけれど、鮮やかな返答が聞けそう。 ドリーは同名の映画の中で問題ありの上司にセクハラされる生粋のヤンキー女性として出演していたけど、すごく明るくて魅力的だった。彼女を見ていると全方向に発せられる肯定的なエネルギーを感じて女性の素晴らしさを再確認させられる。そして、私の中の萎え気味の女性もきりっと目覚める。 この曲の魅力的な出だしはタイピストの叩くキーの音からヒントを得たらしく、改めて聴いてみると、彼女の創作中の楽しさが溢れ出ている。音一つ一つに詰め込まれた歌詞もカツカツ歩く女性の足音を感じさせられるし、働く女性の様子をコミカルに描いた秀作であり、間違いなく彼女の代表作の一つと言っていい。 現在オーバー70のドリー・パートンだが、最近ではマイリー・サイラスやペンタトニックスと共に歌った自身のヒット曲、「ジョリーン」が素晴らしかったし、まだまだ活躍を見られそうで嬉しい! 大好き、笑顔の戦士、ドリー! 東京の激アツ満員電車より愛を込めて。
2018.05.29
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YouTube / Dolly Parton
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