あの夏、原宿のCOXY188と言うビルでウエイターとビラ配りのアルバイトをしていた僕は、エリア限定で聞けるラジオの作りハガキを書いたりもしていた。名前はKIDS FMだったかな? BOWWOWの事務所の社長の上野さんが作った気がする。
しばらくして、東郷神社で行われたロックミュージカルがあって、そこにも出た気がするけど、同じビルでバイトしてた男の人がカセットテープを配ってた。その中に入っていた曲が「レイニー ブルー」だったと思う。カセットを配っていたのが徳永英明さんだということを後で知って驚いた。
今でもカラオケで歌う思い出の詰まった曲。切なくて、ウォークマンで聞いていた。当時原宿はタレントショップもたくさんあって、竹下通りは大渋滞。今も原宿に行くと耳の奥であのイントロが鳴り出して困る。なぜならあの二十代前半に付き合っていた女の子のことが鮮明に思い出されるからたまらない。
結婚か起業か、はやりのアメリカンライトビール、バドワイザーを煽りながら、ジッポでガラムに火をつけていきがっていた自分を思い出す。今も捨てられないホノルルワイキキのローカルラジオ局の海賊版が録音されたカセットテープの山にまみれ、「レイニー ブルー」のカセットも僕の宝物、80年代の音楽遺産である。
Rainy Blue(レイニー ブルー)/ 徳永英明
作詞:大木誠
作曲:徳永英明
編曲:武部聡志
発売:1986年(昭和61年)1月21日
2016.02.14
YouTube / HideakiTokunagaVEVO
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