4月25日

伊藤銀次「BABY BLUE」ドリーミーで優しかった ADULT-KIDS ONLY

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photo:SonyMusic  

ラジオから流れてきた未知のアーティストの曲が忘れられずに何日も悶々としたあげく、意を決してレコードを買う。高校時代、そんな風にして大貫妙子やブレッド&バターと出会った(まず借りてみればいいのに、と言う人は多いが、私は一度も貸しレコード屋を利用したことがない。悩みに悩んで賭けに出るのが好きだったのだ)。

伊藤銀次「BABY BLUE」。このイントロがスピーカーからあふれ出した瞬間、私はラジオを凝視し、曲が終わるまでそのまま身じろぎもせずにいたはずだ。シングルカットされてはいないアルバムのタイトル曲をかけてくれた DJ は、いったいどなただったのか。

アルバム『BABY BLUE』はきれいなブルーのカラーレコードで、帯には “FOR ADULT-KIDS ONLY”。全10曲、すべてがポップでドリーミーで優しかった。この1か月前にリリースされるや否や愛聴盤になっていた『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の前作(76年の『Vol.1』)に山下達郎とともに抜擢されていた人だということも知った。

それから37年が経ち、今年でデビュー47周年。そのキャリアをここでまとめるのはとても無理だ。シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」の作詞者であり、『笑っていいとも!』のテーマソング「ウキウキWATCHING」の作曲者でもある。沢田研二の名作『G.S.I LOVE YOU』のアレンジャーであり、プロデューサーとして佐野元春やウルフルズを送り出した。誕生日はクリスマスイブ。

そんなお方を “銀次さん” と気軽に呼ぶことができるようになったのは、かつてよく開催されていた杉真理主催の呑み会のおかげだ。銀次さんの話はとにかく面白かった。抜群の記憶力と描写力でジャパニーズポップス界を築いてきたミュージシャンたちの逸話を披露してくれた。優れた才能は狂気を内包することを改めて知った。

もうひとつ私が尊敬している点は、あんなに好きだったお酒をあるとききっぱりと止めてしまったことだ。「アル中だったから、もうヤバいと思って」と言うが、話の面白さはシラフでも変わらない。朝までウーロン茶で話し続けてくれる(蛇足だが、私は数年前に3か月の禁酒を余儀なくされた。あんなに長い3か月は生まれて初めてだった)。

2017年12月16日、マウントレーニアホール渋谷にて銀次さんと杉さんの『トライアングルの軌跡』が開催された。大瀧チルドレンによる濃厚なライブの1曲目はなんと「君は天然色」。そして銀次さんの「BABY BLUE」、杉さんの「バカンスはいつも雨(レイン)」と続いた。BACK TO ’81&’82。そこには私の10代の終わりがあり、過去への憧憬があった。間違いなくあった。


※2017年12月24日に掲載された記事をアップデート

2019.04.25
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