2021年 10月20日

THE MODS 待望のニューシングル「READY TO ROCK」退路ヲ断ッテ前進セヨ!

10
0
 
 この日何の日? 
THE MODSのシングル「READY TO ROCK」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 2021年のコラム 
宮崎美子の歌手デビュー40周年アルバム「スティル・メロウ」新曲「ビオラ」も配信開始

八神純子の最新曲「TERRA – here we will stay」不安な時代に響く“いま必要な歌” 

進化を続ける音楽家 小室哲哉のイマ、TM NETWORK も再起動!

松田聖子「SEIKO MATSUDA 2021」80年代初期の2曲をオリジナルキーでリメイク!

岩崎宏美「筒美京平シングルズ&フェイバリッツ」名匠が提供した74曲から厳選!

わたせせいぞう「ハートカクテル」のカップルが聴いていたシティポップは何?

もっとみる≫




不退転のロッカーTHE MODS、レコードデビュー40周年


有事とも言える状況が長く続いた。音楽を生業とする者たちの一挙手一投足が注目されていたのは周知の通り。”Show Must Go On”と言わんばかりに試行錯誤を重ねステージに立ち続ける者、沈着冷静に周囲の状況を見極め陽が差す時を待ちわびる者。THE MODS(以下モッズ)は後者だった。

日本最高峰のロックンロールバンドとして今年レコードデビュー40周年を迎える不退転のロッカーは、2年近くの沈黙を守り万全を整えていた。彼らが動けば後進のバンドたちに大きな影響を与える。ファンへの影響も計り知れない。自分たちの問題だけでは済まない立場からの苦渋の選択だった。時を待ちわび、爪を研ぐ。ここぞという時にマキシマムな熱量を放出するそのスタンスは “博多最後の大物” と言われながらデビュー時期を見極めていった頃と寸分も変わっていない。

待望のシングル「READY TO ROCK」ツアーに合わせてリリース


退路ヲ断ッテ前進セヨ―― このスローガンと共にモッズが本格始動する。『THE MODS 40TH ANINIVERSARY LIVE』と題された全国ツアーが10月26日の仙台公演を皮切りにモッズファンの聖地、日比谷野外音楽堂公演を含む全5公演。生粋のライブバンドとして長いロードを歩み続けてきたモッズの本領をいよいよ目の当たりにできる日が近づいてきたのだ。

本日このツアーに合わせ3曲入りシングルCDとしてリリースされるのが『READY TO ROCK』だ。表題曲「READY TO ROCK」は緊急事態の最中からリーダー森山達也がしたため、「ツアー再開が決まったらこの曲からはじめよう」と心に誓っていた2021年現在のモッズの姿を体現していると言っても過言ではない極上のロックンロールナンバーだ。

これまでにもモッズは、天安門事件に触発された「NAPALM ROCK」をはじめ、湾岸戦争、地球温暖化や政治不信、自分たちが生きていく上で最も重要だとされる事象をテーマに歌にしてきた。それは虐げられた者の路上から世間を見上げる “REBEL MUSIC” の称号に相応しいラディカルな姿勢だった。

かつてのバブル景気で浮かれた世相の中でもその姿勢は変わらず、デビューから40年経った現在に放たれた「READY TO ROCK」でもそんなモッズの本質を存分に体現できるだろう。そしてそこに潜むロックの力がシーンを牽引し続けてきたのだ。

ロックンロールという太い幹、パンクは枝葉


 病んだ世界 答えもなくゴールも見えず 漂流時代
 脱出するんだ 霧中のドライヴ再び 解放区まで

ピストルに弾丸を込めるように森山がしたためたリリックは、言うまでもなく、コロナ禍という状況の中閉塞感に苛まれた自分たちや、ファンの声を代弁していた。そして、ロックで何が出来るか、ロックの持つ力を信じ、より効果的に届くべき場所に届くべく時期を見極め今放たれたと言ってもいいだろう。

森山は言う「俺たちにはロックンロールという太い幹があってパンクは枝葉だから」と。この発言は今回のリリースを聴けば一目瞭然だった。そんじょそこらのバンドでは醸し出すことができない太くうねりのあるグルーヴに絶妙なギターリフ。それは60年代のビートグループ、パブロック、パンクロックを経由し、煌びやかな80’Sへのオマージュを込めた洗練された音作りだ。

ロックの歴史をギュッと凝縮させながらも、そこに煌めく確固たるオリジナリティとして特筆すべきは、稀有なソングライターでもある森山達也が紡ぎ出す、極めて独創的な抑揚と繊細さを兼ね備えたメロディだろう。

全トラックに込められた森山達也のメッセージ


セカンドトラックに収録された「涙のワンウェイ」は、極めて個人的な森山の心情が描き出されている。

 涙のワンウェイを行け 曲がりくねった道だけど
 涙のワンウェイを行け 飛ばし続ける 走り続ける
 それが それが 俺だから

というリリックからも、決して平坦ではなかった40年という長い道のりを振り返ったモッズとしてのファンに向けてのメッセージとも受け止められる。森山が常に口にする、「バンドとファンはフィフティ・フィフティだから」という発言を思い出さずにいられない。曲がりくねってた道、それでもモッズの存在を生きるモチベーションとして共に歩んできたファンがいたからこそ続けてこられた。そんな賛歌とも捉えられる珠玉のナンバーだ。

今回のリリースされた2曲の新曲からは、現在の閉塞感を打破するための宣戦布告であると同時に、結成以来揺らぐことのない強い信念、そしてモッズの本質である “強さ” と “優しさ” を感じ取ることが出来るだろう。

そして、サードトラックには伝説となった “雨の野音”からひとり歩きをしアンセムになった「TWO PUNKS」がライブテイクで収録。ライブならではの森山のメッセージがファンの胸には深く突き刺さるだろう。

READY TO ROCK! 準備は整った。ここからが本当のTHE MODS40周年のアニバーサリーだ。

▶ THE MODSの記事一覧はこちら!



2021.10.20
10
  Songlink
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
本田隆
コラムリスト≫
36
1
9
8
0
日本のリヴァプールと呼ばれた街「博多ビートパレード」開催決定!
カタリベ / 本田 隆
20
1
9
8
2
ポール・ウェラー vs オレ、レコードハント闘争時代 〜 ザ・ジャム篇
カタリベ / ソウマ マナブ
36
1
9
8
7
ルード・ボーイ、80年代後半 THE CLASH が日本で愛された理由
カタリベ / 本田 隆
18
1
9
9
0
91年生まれの僕と「トミーの再現ライブ盤」ジャケ買いの有意義な失敗
カタリベ /  白石・しゅーげ
23
1
9
8
5
終わりなきレコードハントの旅、ネオモッズのレア大名盤を探せ!
カタリベ / ソウマ マナブ
11
2
0
2
0
不退転のロッカー THE MODS 森山達也、35年ぶりのソロアルバム「ROLLIN’ OVER」
カタリベ / 本田 隆