スポーツ界や映画界ほどではないでしょうけれど、音楽界でも数多くの2世ミュージシャンがいますよね。
世界的シタール奏者のラヴィ・シャンカールの娘 ー ノラ・ジョーンズ、ボブ・ディランの息子 ー ジェイコブ・ディラン、ティム・バックリーの息子 ー ジェフ・バックリーなどなど。
80年代にも父ナット・キング・コールと疑似デュエットでヒットしたナタリー・コールや、ビーチ・ボーイズやママス・アンド・パパスのメンバーの娘たちで結成したウィルソン・フィリップスなどが活躍しました。
なかでも忘れてはならないのが大物中の大物の息子(なんちゅう表現!)、ジュリアン・レノンでしょう。
今では、最近も車のCMなどでお見かけするジョンとヨーコの子、ショーンのほうが有名かもしれませんが、ジョンの前妻シンシアとの子、ジュリアンがデビューしたときは、それはもう世界騒然でした。
そのデビュー曲は「ヴァロッテ」。曲はイントロレスでいきなりジュリアンの声から始まります。
その瞬間!その声!!
ジョンそっくりなんです。ジョンの死後には、生前の楽曲を蔵出しして何曲かヒットしていたので、その「ヴァロッテ」をFMで聴いた瞬間もまた「眠っていた曲のリリースかな」と思ってしまったくらいです。
ビリー・ジョエルのヒット作で有名なフィル・ラモーンのプロデュースワークも冴えわたり、アルバムも大ヒットしました。他の曲もポップで優しい肌触りの暖かい曲が揃い、父に似ている云々はどうでもよくなってきます。
84年という時代を考えるとやや地味なアレンジだったかもしれませんが、だからこそ今でも色褪せない名作だと思います。
2016.03.30
YouTube / inolvidable105
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