10月15日
ラブホテル「1983」の出現とブラック・コンテンポラリーの使い方
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photo:Napster  

これを読んでいる皆さんは、いい年をこいた大人だろうから、ラブホテルぐらい行ったことがあるだろう。

周りの人間に訊いてみると、ラブホテルに対する認識は、世代によって随分と差があるようだ。例えば、僕より10歳以上も下の世代となると、ホテル代の男女割り勘は当たり前、カラオケをするためだけに訪れることもあるという(やることをやらずに?)。

逆に、上の世代の人たちは、ラブホテルに対して明らかに淫靡でいかがわしいイメージを持っているようだ。僕は行ったことはないが、かの有名な「目黒エンペラー」は、西洋の古城を模した外観で全国のラブホテル業者に多大な影響を与えたそうだが、どう考えても良家のお嬢様を連れて行く場所としては相応しくなかった。

だが、1983年、渋谷と池尻大橋の間、松見坂近くに衝撃的なホテルが出現する。その名も「1983」。

ここは、それまでの派手でケバケバしいホテルとは一線を画し、装飾性を省いたシンプルでシックな内装で “おしゃれ” な空間を演出していた。そして、嘘か本当か定かではないが、ビギグループが経営していると言われていた。

今ではもう無くなってしまったかもしれないが、このホテルはとにかく使い勝手が良かった。

歩いて行ける場所でなかったのは、かえって人目を気にしないで済んだし、クルマで行けるホテルの多くが高速インター付近に集中していた中で、ここは都心から近かったので、デートの流れがスマートかつスムーズに行くのだった。

しかも、そこはビギの経営というだけあって、ホテルの外観、インテリア、アメニティまでもがJJガールのニーズにも十分に応えていた。

そんな訳で、僕たちにとって「1983」の出現は、同じ年にオープンした東京ディズニーランドの開園よりも、はるかにエポックメイキングな出来事だったのだった。

実際、このホテルの影響で、その後どんどん “おしゃれ” なホテルが作られることとなり、若者たちの性のハードルを下げることに大いに貢献した。

ところで、皆さんは、そんな “おしゃれ” なホテルに向かう車中では、一体どんな音楽を流していただろうか?

過度にムーディな曲では “いかにも” だし、かと言ってポップ過ぎると雰囲気が作れない。もちろん暗すぎてもダメだし、選曲には意外に苦労したものだった。

結局、色々考えた末に僕が辿り着いたのは、80年代にブラックコンテンポラリーと言われていた(今では死語かも)系統の音楽だった。

「マイ・ガール」(64年)で有名なテンプテーションズはモータウンを代表するグループの一つだが、80年代にはリードシンガーがアリ・オリ・ウッドソンに変わり、元アース・ウインド&ファイアーのアル・マッケイとラルフ・ジョンソンが参加して、ブラックコンテンポラリー寄りのサウンドに変わっていた。

僕はよくクルマの中で彼らの『トゥルーリー・フォー・ユー』というアルバムをかけていたが、今日はその中から日本のディスコでも流行った「トリート・ハー・ライク・ア・レディー」を聴いてもらうことにしよう。


Treat Her Like A Lady
作詞・作曲:Ali-Ollie Woodson, Otis Williams 
プロデュース:Ali-Ollie Woodson, Al McKay, Ralph Johnson 
発売:1984年5月3日

2017.05.31
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  YouTube / TheTemptationsVEVO 
 

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1967年生まれ
時の旅人
遠い昔、高校の先輩が自転車に二人乗りでラブホに入り、フロントで「鍵を(車の)お預かりします」と言われて、チャリンコの鍵を渡したときは恥ずかしかった!とコメントしていました。
今はブティックホテルとか言うらしいですね。
2017/05/31 17:54
1
返信
1965年生まれ
中川 肇
それは微笑ましいエピソードですね。そう言えば「1983」もクルマのキーを預けるスタイルだったような・・・
2017/05/31 23:58
0
カタリベ
1965年生まれ
中川肇
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