共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.14 Theme from The Greatest American Hero(Believe It or Not)/ Joey Scarbury
ジョーイ・スキャベリー… この米国人シンガーの名前を耳にしてピンとくる方は、おそらく非常に少ないでしょう。しかしテレビ番組「アメリカンヒーロー」(あるいはグレイテスト・アメリカン・ヒーロー)のあの主題歌を歌っていた人といえば、ピンとくる方の数は一気に跳ね上がるはずだ。80年代12番目に誕生したナンバー2ソングは、ジョーイ・スキャベリーが歌う「アメリカン・ヒーローのテーマ(Theme From The “Greatest American Hero”)」(81年8月2位)。
ジョーイ・スキャベリーの「アメリカン・ヒーローのテーマ」は、このドラマで毎週流れる主題歌だったので、これはもう当ドラマを見ていたか見ていなかったかで、「ああ~、この曲、懐かしい~」の感覚は真っ二つに分かれることは間違いない。ドラマを見ていた現在40代以上の人々にとってのこの曲は、大げさでもなんでもなくシンディ・ローパー「Girls Just Want To Have Fun(ハイスクールはダンステリア)」(84年2位)並みのヒット感を擁する作品という認識を抱いているはずだ。そういう意味で本作は、実に特異な立ち位置にいる共有感ソングだということになる。