8月16日

アメリカの警察バディドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」実は犬猿の仲だった?

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舞台はカリフォルニア、人気警察バディドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」


この春、テレビ朝日系ドラマ『相棒』から、杉下右京(水谷豊)の4代目相棒・冠城亘(反町隆史)が去り、5代目は誰になるのかが早くも話題となっている。

昔から国内外を問わず、警察バディドラマの人気は高い。対照的なキャラクターの二人が当初は反発しながら、徐々に関係性を築き上げ…… というのがバディドラマのお約束。両者のキャラクターをどう組み合わせるかが、ドラマの面白さを大きく左右する。

①頭脳派×肉体派
②叩き上げベテラン×世間知らずかキャリア組エリートの若者
③堅物×お調子者かプレイボーイ

組み合わせで特に多いのが、これら3パターンだろう。海外ドラマの場合、さらにここに “④異人種間” というのが加わる。片方は白人、もう片方がアフリカ系、ヒスパニック系、アジア系のいずれか…… といった組み合わせだ。

③+④のパターンで忘れ難いドラマとして挙げたいのが、カリフォルニアの白バイ警官の活躍を描いた『白バイ野郎ジョン&パンチ』だ。真面目で誰からも信頼される、模範的な白人警官ジョン。ヒスパニック系の元不良少年で、少々お調子者のパンチ。

白バイ警官といっても、交通違反を取り締まるだけではなく、捜査をしながら様々な事件を解決する。陰惨な事件は一切なく、殺人事件もほとんどなかったように思う。カリフォルニアの空にぴったりな、カラッと明るい警察ドラマはいかにも80年代だ。

70年代ジャズ調から80年代ディスコ調に変化したテーマ曲




なんといってもオープニングがカッコいい。まずアバンタイトル、そして、広いハイウェイをカワサキのバイクにまたがり、颯爽と走る二人の警官。流れるのは軽快なディスコ調のテーマ曲。次に、バイク車体の “California Highway Patrol” のエンブレムをクローズアップし、原題の “CHiPs” がバーンと大映しになる。この頭文字からつけられた通称CHiPsが、本国でのタイトルとなっている。

“CHiPs” では何のことかわからないので、『白バイ野郎ジョン&パンチ』という邦題になったのだろう。ちょっとダサくはあるが、白バイ警官でバディドラマというのがすぐにわかるし、トラック野郎的な親しみがあるし…… という意味では正解だったのかも。

実はこのテーマ曲、第1シーズンだけジャズ調で、第2シーズンからディスコ調のアレンジになっている。ディスコ調アレンジを手掛けたのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やアベンジャーズシリーズなどの映画音楽を作ったアラン・シルヴェストリ。

第1シーズンのジャズ調はいかにも70年代。シルヴェストリのアレンジによって、一気にドラマ全体が80年代らしくなる気がした。

80年代という時代にハマっていたパンチ。その人気にジョンが嫉妬?


ドラマ内では、凸凹ながら名バディとなっていくジョンとパンチ。実は仲が悪いという噂は、極東の私たちにまで届いた。パンチ役のエリック・エストラーダの人気にジョン役のラリー・ウィルコックスが嫉妬…… という記事が映画雑誌『ロードショー』『スクリーン』に掲載されていたことをよく覚えている。

パンチの人気が高いのは、日本でも同じだった。『ロードショー』『スクリーン』の人気俳優ランキングでは、エリック・エストラーダはベスト10内の常連。それに対して、ラリー・ウィルコックスは20位あたりをウロウロしていた。

そうなのだ。この手の組み合わせって、たいてい硬派なキャラより、軟派なキャラのほうが人気者になるのだ。『水戸黄門』の助さん格さんも、お堅い格さんより女好きの助さんのほうが人気者だったような。

当時のディスコブームに合わせて、ちょくちょくあったのが、パンチがディスコで踊る場面。腰をくねらせて陽気に踊るパンチに、80年代ディスコソングがハマっていた。ちょっと田舎っぽいジョンは、70年代ジャズ…… いや、カントリーソングといったところか。

不仲がもとで、のちにウィルコックスは番組を降板。第6シーズンから『白バイ野郎パンチ&ボビー』となるわけだが、熱血漢のボビーを先輩となったパンチが諫める場面が多くなる。「私たちがパンチに求めているのは、こんなお兄さん感じゃないの」とがっかりした。

そうなのだ。生真面目なジョンがいてこそ、“チャラい” パンチが引き立つ。失ってから初めて気づくジョンの大切さ。バディのバランスの難しさを、私は『白バイ野郎ジョン&パンチ』で知ったのかもしれない。

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2022.05.05
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カタリベ
1967年生まれ
平マリアンヌ
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