先日、バレンタインデーにカセットテープの形のチョコレートをいただきました。パッケージの色具合も昔のカセットテープの色使いを再現してあり、とても素敵。
カセットテープって、個性をアピールできたツールでもありましたよね。タイトルをレタリングで自作したり、イラストを切って貼り込んだり。鈴木英人のイラストのカセットレーベルが音楽雑誌の付録だったのがおしゃれに思えて憧れていた女子中学生、ユリンベでした。
ノーマル、クローム、メタルとか種類があったけど、どのくらい音質には違いがあったのかしら? お小遣いが少なかったので私は駅前の質屋で安く売っているテープをまとめ買いしてましたが、CMの影響で、斉藤由貴が好きな子はアクシア、ワム! が好きな子はマクセルを買いに走っていたものです。
同じ「カセットテープ」なのに、CMの影響でイメージが随分違って見えたし、CMで売り上げや購買層が違っていたんだろうなぁ。
同じく、ビデオテープもCMの印象に心掴まれて買ってしまう商品でしたよね。アンディ・ウォーホルがSONYのCMで動いている姿を初めて見て感動したものです―― 江口寿史が漫画でそのCMのことを描いていたことも懐かしい。
そんな、傑作CMが多い中で、ビデオに撮って繰り返し見ていたのがマクセルのCM。大好きだったPINKの「KEEP YOUR VIEW」が流れる中、鳥居かほりが出演しているもの。色合いも綺麗でスピード感があって何度見ても引き込まれてしまう。
ヴォーカルの福岡ユタカの伸びる声が伸びていく光の帯に重なって、ビデオのCMというよりPINKの短いプロモーションビデオのようで、今見ても、胸がぎゅっとなります。
当時、私がビデオテープを使う目的は TVK で週末の夜中にやっていた『SONY MUSIC TV』を録画すること。この番組のオープニングとエンディングをおなじく PINK が担当していて、「PINK のCM」のビデオデープで 「PINK の番組」を撮るということが至福の時間でした(SONYの番組だから SONY のテープで撮るのが仁義だったかも?)。
今は、カセットやビデオで録音、録画することもなくなったので、どのテープを買うか悩まなくていいし、どういう風に保存するかも考えなくて良くなって楽といえば楽だけど、ちょっと寂しいかも。
なので、せっかくだから、ホワイトデーには好きなアーティストのカセットレーベルを自作してお返ししようかと思案中です。
2018.03.06
YouTube / aroisuspinoff
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