初めて寄稿させていただきます。キマグレ絶望11人いる'16(@bridmaster)です。私が音楽と出会ったのは、主にラジオのエアチェックからでしたが、これからその頃の話をしていきたいと思います。
それは、私が小学1年生の時のことでした。その頃、テレビではTBSの『ザ・ベストテン』という番組が人気でした。番組を観て音楽を聴き、レコードを買いたいと思っても、当時の子供のお小遣いでは限界があります(当時の相場はシングル700円、アルバム2,800円) 。
それでも気に入った音楽を保存したい!そう思って、当時思いついたのが、ラジカセをテレビのスピーカーの前に置き、直接マイクで音声を録音すること。しかし、ここである問題が起こるのです。
例えば、大好きな寺尾聰の「ルビーの指環」(1981年)。曲が流れると同時にラジカセの録音ボタンを押す私。その嬉しさで満たされながら演奏を録音し終えるの待っていると、そんなときに限って「早く寝なさいッ!」という母のぼやき声…。
ラジカセ本体のマイクでテレビのスピーカーの音を拾うということは、当然ながらスピーカーの音以外に部屋全体の音を同時に拾ってしまうという難点があります。後で聴きかえしてみると…
♪そうね、誕生石なら「早く寝なさいッ!」なの~
といった具合。母の声がクリアーに入り込んで「ルビー」という言葉がかき消されてしまう。おかげで私は何度となくゲンナリとさせられたものでした。
そこで私は何とかテレビの音声を周りの生活音に遮られることなく収録したい! と考えはじめました。そうです。ラジカセの入力端子を使えばいいのです。幸い家のテレビには外部入力端子がありました! テレビとラジカセを接続コードで繋ぎ録音に成功した私は、ようやく母親のぼやき声から解放され満足感にひたるわけです。
しかしある時、兄の部屋のラジオからクリアーな音質でレコード並みのサウンドが聴こえる! なんだろうと兄に尋ねると、それはリスナーのリクエストなど、音楽を中心に構成されたFM放送というものでした。そう、音楽を雑音なしで保存できることを知った小4の私は、脳内で小躍りするわけです(笑)。
ちなみにレコードを購入できるようになったのは、3年後の中学1年になった時です。近々、私のエアチェック人生が始まる2大番組『全国歌謡ベストテン』『FMリクエストアワー』について語れたら・・・ なんて思っています。
2017.04.13
YouTube / LEGACY80s
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