5月22日

ちょっとヤンチャなイケメンロック、リック・スプリングフィールド!

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photo:45cat  

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Don’t Talk To Strangers / Rick Springfield


いつの時代も “ギターをかき鳴らし歌う、ちょっとヤンチャなイケメン・ロックシンガー” という立ち位置の男性スターは存在するわけで、80年代前半の時期ならば、それはもうリック・スプリングフィールドで決まり!だろう。

実は60年代終盤のころから音楽活動をしていたリック・スプリングフィールドだが、70年代前半にソロ・シンガーとしてデビュー、長い下積みを経て、31歳の時にリリースしたアルバム『ワーキング・クラス・ドッグ』(81年)の世界的な大ブレイクによって、一躍人気シンガーの仲間入りを果たした。

オーストラリア出身ながら70年代からアメリカに渡りロックスターを目指すがほとんど鳴かず飛ばず、ルックスの良さから俳優として出演したTVドラマ『ジェネラル・ホスピタル』がアメリカでのブレイクのきっかけになったようだが、日本での特に80年代前半における女性からの支持は海外にも負けず劣らずの厚さだった。

リックの共有感高いヒット・ソングといえば、『ワーキング・クラス・ドッグ』に収録された米での最大ヒット「ジェシーズ・ガール」、80年代最後のトップ10ヒット「ラヴ・サムバディ」あたりだろうか。

しかし実はこれらが突出した共有感ソングかといえば、そうでもなく、80年代前半の一連のヒット・ソングたち――「エヴリシング・フォー・ユー」「ラヴ・イズ・オールライト・トゥナイト」「アフェア・オブ・ザ・ハート」「ヒューマン・タッチ」「バップ・ティル・ユー・ドロップ」そして80年代19番目に生まれたナンバー2ソング「ドント・トーク・トゥ・ストレンジャー」――と、共有感レベルは大差ないと言えよう。

おしなべてストレートなポップロック作風な、極論すればいずれも日本においては推定共有感40~60%の同感触な楽曲が並び、突出した決定的なヒットソングが存在するわけではない。

逆に言えば、これだけの数のヒット・ポテンシャル高く、共有感レベルが及第点な作品を残したのは、彼の卓越したソングライティング能力、そしてワールドワイドなスターとしての人気の高さの証しであったわけだ。

リックが単なるルックスの良いアイドルシンガーでなかったことは、全盛期のチャート実績からも、今なお現役で活動している音楽に向かう姿勢からも窺い知れる。80年代半ば以降 “ポップなイケメン・ロックシンガー” の第一線の座をブライアン・アダムスに譲った形となったリックだが、そんなことはまったく意に介さなかったのかもしれない。


脚注:
「Jessei’s Girl」(81年1位)
「Love Somebody」(84年5位)
「I’ve Done Everything For You」(81年8位)
「Love Is Alright Tonight」(82年20位)
「Affair Of The Heart」(83年9位)
「Human Touch」(83年18位)
「Bop ‘Til You Drop」(84年20位)
「Don’t Talk To Strangers」(82年5~6月4週2位)

2017.04.06
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  YouTube / Rollerbabe Kris
 

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カタリベ
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KARL南澤
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