12月16日

ストラングラーズ、夜獣の館に漂うは初めて嗅ぐ本場のパンクロックの匂い

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ストラングラーズ2度目の来日公演が後楽園球場で行われた日
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photo:Amazon  

僕が初めて見た海外アーティストのライブはストラングラーズだった。ストラングラーズはピストルズやクラッシュなどパンクムーブメントの一角のバンドと言われているが、僕の中では彼らは他のパンクバンドとは一線を画していた。その理由は見た目からくる凄み、おっさん度が高いのだ。やんちゃなパンクバンドではなく、本気で怒ってる怒りジジイ感が強烈で、とにかく怖い。

初来日時の公演で「サムシング・ベター・チェンジ」を3回連続で演奏したという逸話がある。3回目の演奏が終わってベースのJJバーネルが「お前ら何でヘラヘラ笑ってるんだ!」と激怒したらしいのだが、観客はその言葉もわからずに盛り上がっていたとか。彼らの怒りは観客にも向かってくると聞いて、これは心して聞かなければいけないと思ったものだ。

僕が見に行ったライブは1979年12月、この年2回目の来日公演で会場はなんと後楽園球場。と言っても、この頃は野球がシーズンオフの時期はグラウンドにテントを立ててそこでサーカスをやっていた。そのサーカスのテントの中にステージを組んだ特設会場ということだ。会場に一歩入った途端、動物の強烈な臭いが漂ってくる。サーカスのテントだから当然なのだが、会場内は動物たちの臭いが充満していた。彼らのファーストアルバムの邦題が「夜獣の館」だけにこれも演出かと鼻を摘みながら開演を待っていた。

そんな臭いに慣れた頃、前座のリザードに続いてストラングラーズが登場。初来日時のようなJJバーネルの激怒はなかったものの、ゴツゴツとしたサウンドに圧倒されながらあっという間に公演は終わった。本場のパンクロックを肌で感じながら、人間の嗅覚なんて5分で麻痺するということを知ったのもこのライブでのことだった。あれは獣臭ではなく、彼らの加齢臭だったのかもしれないけど。

2016.05.01
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カタリベ
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