皆さんはプライベートシェフという言葉を知っているだろうか? 日本ではあまり聞きなれない言葉かもしれないが、欧米ではかなり浸透している職業なのだそうだ。要するにセレブなどに雇われ彼らのためだけに食事を作る料理人のこと。なぜ私がプライベートシェフなるものに興味を持ったかというと、2016年2月に10年ぶりに来日、最新アルバムからも「リヴィング・フォー・ラヴ」など、シングル3曲をビルボード・ダンス・チャート1位に送り込んだ… あの世界の歌姫マドンナが信頼する日本人シェフがいると聞いたからだ。
そのシェフの名は西邨マユミさん。2001年から7年間専属調理人としてマドンナに雇われた人物。彼女の仕事は邸宅に住み込み、マドンナ自身と彼女のファミリーのために料理をすること。常に料理用ナイフをバッグに忍ばせ共に行動し、マドンナが望めばいつでもどこでも料理を作らなければならないタフな仕事をこなしてきたのだという。その後もツアーなどに呼ばれるなど絶大な信頼関係を築いている。美味しいことは勿論だが、マドンナの美しさやエネルギーを保ち、鍛え抜かれた体を作り維持する重圧は一体どのようなものなのだろうか?
2009年に出版された彼女のレシピ本「西邨マユミのプチマクロで美人ごはん」を読んでみたが、マドンナのツアーに同行した際の日記などもあり実に面白かった。自然農法で栽培された季節の野菜、地産地消、昔ながらの製法で作られた質のいい調味料、食物のパワーを丸ごと身体に摂り入れるための工夫など、彼女の持つこだわりやスキルを知れば知るほど、マドンナへの興味もさらに深まるのだった。
Living For Love
作詞・作曲:Madonna / Thomas Wesley Pentz / Maureen McDonald
発売:2015年(平成27年)3月11日
2016.02.14
Youtube / MADONNAVEVO
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