同級生のN君には小学生の弟がいて、当時5年生か6年生だったと思う。N君とはロック好きということもあり話が合い、N君の家へ遊びに行ったりしていた、その時の出来事である。
部屋でレコードを聴いていると、階段を上がってくる音がして「レコード買ってきたから聴かせて」とN君の弟がやってきた。
N君「何を買ってきた?」
弟君「これ!」
差し出したそのレコードは、赤、青、原色の効いた重戦車ならぬ獣戦車メタリアンのジャケット「背徳の掟〜DEFENDERS OF THE FAITH」、ジューダス・プリーストであった。
元々N君の影響からかロック系好きの弟君だったらしいが、どうしてこのレコードを買ったのか気になり弟君に聞いてみたら「ジャケットを見てカッコよかったから!」と。いわゆるジャケ買いってやつだ。確かにメカっぽい派手なメタリアンのジャケットはインパクトがあった。このメタリアンはライブセットとして登場するくらいであるからアルバムコンセプトとしてもマッチしていたのであろう。
それにしても、弟君のおかげで「背徳の掟」を聴けたことに感謝しなければいけないと思うほどのアルバムであった。スピード感溢れる「フリーホイール・バーニング」、「LOVE BITES〜誘惑の牙」の重々しさ、「THE SENTINEL〜死の番人」等々聴きながらN君と「さすがのジューダス、カッコいー、ヘビーだわー」と顔を見合わせた、その横には縦ノリしている弟君がいた。ある意味ジューダス・プリースト以上に恐れ入った(笑)。
N君とはしばらく会ってはいないが、また会ってみたいしその後の弟君のことも聞いてみたいと思う今日この頃であった。
2016.04.28
YouTube / JudasPriestVEVO
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