1月1日
エキサイティング80's!時代の扉は沢田研二の「TOKIO」によって開かれた
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沢田研二のシングル「TOKIO」がリリースされた日
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1980年1月1日、エイティーズの扉を開けるが如く放たれた沢田研二の「TOKIO」。実はこの曲、前年の11月に発売された同名アルバムからのシングルカットで、80年代の始まりを宣言する楽曲として敢えて元日にリリースされた。
大晦日の夜に放送されるNHKの「ゆく年くる年」を知っている人は多いと思うが、当時は民放版の同名番組もあって、在京キー局が中心となって制作した番組を日本全国の民放で同時放送していた。その民放版の「ゆく年くる年」で、時計の針が0時をまわった瞬間、つまり80年代に突入したタイミングでブラウン管に登場したのが「TOKIO」を歌う沢田研二だったのだ。
ついぞ2時間くらい前、紅白歌合戦で「ボギー、ボギー、あんたの時代は良かった〜」なんてチャラく格好つけていたジュリーが、電飾を散りばめた派手なミリタリールック(ベルばらオスカル風)に赤と白のでっかいパラシュートを背負って登場したのである。ビックリした、というより「あ、何かが変わる」と感じた瞬間だった。だからと言って僕の平凡な中学生活が激変するわけでもないのだが、こういうちょっとした地殻変動みたいな出来事が、70年代末から80年代初頭においていくつもあったことは事実である。
ただ、TBSのザ・ベストテンでジュリーが「一等賞取りたい!」とはしゃぎながらも結果的に獲得できなかったことを思うと、こういった変化に(無意識にせよ)何かしらの違和感を持った人も多かったのかもしれない。チャート推移の折れ線グラフを凝視しながら、自分のことのように悔しかった記憶が今でも残っている。
非常に興味深いのは(今にして思うと)、その1位を阻止していた楽曲が、極めて70年代的な街の心象を切り取ったクリスタルキングの「大都会」だったという象徴的な事実である。1位に大都会、2位がTOKIO、といった状況が5週にもわたって続いたのだ。
その後、ヴォコーダーで「トキオ、トキオ」と連呼するYMOの「テクノポリス」が大流行し(リリースされたのは沢田のTOKIOよりも以前)、東京はこれからTOKIOになっていくんだなあ、なんてSF的近未来のイメージを膨らませながら、僕は宇宙からの侵略者を阻止すべくインベーダーゲームに夢中だった。まさにエキサイティング!
TOKIO / 沢田研二
作詞:糸井重里
作曲:加瀬邦彦
編曲:後藤次利
発売:1980年(昭和55年)1月1日
2016.06.04
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YouTube / 野口靖彦
Information
沢田研二 Official Site
UNIVERSAL MUSIC JAPAN / 沢田研二
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ひろ
『勝手にしやがれ』『時の過ぎゆくままに』も含めて『カサブランカダンディー』『TOKIO』『六番目のユ・ウ・ウ・ツ』辺りの彼のカッコよさは何だったのか、時代を突き抜けてた凄みさえ感じられます。決して陳腐ではない『洒落』たコンセプトを体現した唯一の存在だったなあと感慨。
2018/01/29 20:58
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返信
1971年生まれ
でえぴい
タケちゃんマンの衣装もジュリーの衣装にインスパイアされてましたね。
2017/07/01 16:51
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返信
1965年生まれ
トシちゃん25歳
すごい。ちょー突き抜けている!
2016/06/05 18:20
2
返信
カタリベ
1966年生まれ
太田秀樹
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