共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.1

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photo:LOGOLOG  

ここ日本においては洋楽に限った話ではないが、90年代以降(特に21世紀突入以降)と80年代までの大衆音楽の決定的な差異は、‟共有感”の大きさではないだろうか。80年代までならオリコンのシングルランキングの1位、いやトップ10クラスのヒットならばおおよその人々が口ずさめるに違いない。

ジャンルを問わず、洋邦も問わず、老若男女問わず、この80年代までのヒット・ソングにまとわりつく‟共有感”こそが、特に同世代間においてはいつまでも高揚感さらには郷愁感を伴うものであって、常に60~80年代のリバイバル・ブーム(特に80年代はここ数年でどんどん増大しているような)は大なり小なり火種が切れていないようだ。逆にいうと90年代以降、特に00年代以降はこの‟共有感”がどんどん薄れていくわけで、どちらがいいとか、その理由は、というのはここでは言及しません。

特に80年代は、大きく言えば米ビルボードのチャートがほぼそのまま日本における洋楽ヒットだった時代である(もちろん英中心の欧州、ディスコ系、AOR/フュージョン系、ニューウェーブ系等々の例外も当然あり、さらには米トップ10クラスのヒットでも日本ではさっぱり売れなかった例も当然ある)。

ある世代(おおよそ40代後半~50代)にとっては、80年代の全米ナンバーワン・ヒットはもはや耳なじみでもあり、80’sブームの切り口で多く語られているのも見受けられるが… ならば全米シングル・チャート(ビルボード)最高位2位の曲はどうなんだ、ということで当コラムでは80年代に生まれた最高位2位のヒット・ソングを順にご紹介していこうというもの。

なにそれ、それってどうなの、と感じている方、無理もありません。しかし80年代に生まれた93曲の2位ソング、これらはナンバーワンヒットにも負けず劣らずの魅力満載、共有感満載であることは保証しましょう。次回の第1回目(第1曲目)は、いきなり順番じゃなく、日本における80年代洋楽ヒットの最たる象徴ともいえるような83~84年のあのヒットを!

2016.04.19
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カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
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