3月19日
ギタリストはやっぱり顔、奇人変人オジーに仕えたランディ・ローズの伝説
65
0
 
 この日何の日? 
オジー・オズボーンのライヴアルバム「トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1987年のコラム 
タレントなのか歌手なのか? 森川美穂は器用すぎる超本格派♪

30年越えの「ヨシュア・トゥリー」これから始まる場所への終わらない旅

ボウイの「グラス・スパイダー・ツアー」僕は君のために歌っている

ミーハー魂は枯れず。現存する最古の美形バンド、デュラン・デュラン

時代を生き抜くスターシップ、80年代の楽天的な空気を伝え続けるあの名曲

僕にとって最も目ざわりなバンド、誰かJAGATARAをとっぱらってくれ!

もっとみる≫

photo:Metal Odyssey  

少年はナルシソ・イエペスをめざす。

生涯ロックに無縁という不幸としかいいようのない人種は別として、中高時代にロックの洗礼を受けた少年なら、必ず一度はギターに憧れる。

いかにもな格好でギターを構え、左手でネックを押さえて右指で弦を弾く。音が出たら、早速ドレミでは満足できない。その瞬間、少年が陥る罠がナルシソ・イエペスの「禁じられた遊び」だ。

ピアノの初心者が「ネコふんじゃった」に燃えるように、ギター少年はあの陰鬱なメロディに命をかける。これはもう、誰もが通る踏み絵だ。未だかつて、それを避けて通れた少年はいない…

「禁じられた遊び」をクリアした80年代の少年は、やがてハードロックに魅せられる。ギブソン、レスポール、ストラトキャスターを揃え、リッチー・ブラックモアをカバーしてはヴァン・ヘイレンのライトハンド奏法をまね、明けても暮れてもイングヴェイ・マルムスティーンの超速弾きを練習する。

でもハードロックは美学だ。ギタリストはテクだけじゃない。

僕の中学時代、甘い容姿と超絶技巧で人気だったのが、オジー・オズボーンのギタリスト、ランディ・ローズである。肩までかかる金髪、端正な顔立ち、絵に描いたようにスリムな美男子。だが佳人薄命。1982年、飛行機事故で帰らぬ人となる。享年25。

血や黒魔術などヴィジュアル面でも奇人変人ぶりを発揮していたオジーとは対照的に、もの静かで、古典ギターの練習に余念のなかったランディはハードロック・ギター少年の憧れだった。

実際に僕がリアルタイムで聴いたのは、ランディ時代のシングルやB面、ライブ音源と、次のギタリストであるジェイク・E・リーの数曲をまとめて日本で独自編集された『ジ・アザー・サイド・オブ・オジー』と、ランディ時代のライブ盤『トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ』だった。

その頃にはもちろん後追いで、オジーの『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』も聴いていた。このファースト・アルバムの中で、オジーの世界全開な曲の合間に、1分にも満たないギターだけのインスト曲「ディー」が挿入されていて驚いた。

これもハードロック???
?が三つ付くくらいびっくりした。

掃き溜めに鶴か紅一点。そんな風に驚く少年をさらに仰天させたのが、『トリビュート〜』に収録された「ディー」のスタジオ・アウトテイクだった。残念ながらギター少年になれなかった僕には、そのテクが高度なのか独創的なのか、正直よくわからない。

でも、ランディ伝説をインプットした後で「ディー」のアウトテイクを聴くと、美しいメロディとコード進行に加え、「悪くないな(Not bad)」なんて声から、彼のひたむきな練習風景が浮かんできて、貴重な、ほんとうに貴重な音というものがあるんだな、なんて、今更ながらに目頭が熱くなる。

2016.06.13
65
  Dailymotion / Tony Riommi
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1970年生まれ
ジャン・タリメー
コラムリスト≫
85
1
9
8
2
ランディ・ローズ、夭折のヒーローはイケメン天才ギタリスト!
カタリベ / 藤澤 一雅
79
1
9
8
0
走り続けるクレイジー・トレイン、ランディ・ローズはまだ生きている
カタリベ / 藤澤 一雅
74
1
9
8
1
僅か2年3ヶ月と19日 ー ランディ・ローズがいた80年代
カタリベ / 中塚 一晶
13
1
9
8
1
孤独の男の叫びを聴け!ハードロック界の横山やすし、グラハム・ボネット
カタリベ / DR.ENO
53
1
9
8
3
聴き比べ、クワイエット・ライオットの大ヒットはスレイドのカバー曲
カタリベ / 藤澤 一雅
28
1
9
8
4
リッチー・ブラックモアとレインボー、黒の美学・ハードロックの美学
カタリベ / ジャン・タリメー
Re:minder - リマインダー