4月5日

ルースターズのアクセル全開!1981年の日比谷「野音開き」100円コンサート

34
2
 
 この日何の日? 
「第8回野音開き100円コンサート」が日比谷野外音楽堂で開催された日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1981年のコラム 
考察:音楽に映像は必要か?「ベストヒットUSA」で気づいたテレビと音楽の相性

洋楽じゃ視聴率はとれない?定説をくつがえした「ベストヒットUSA」の登場!

みんなの洋楽ナイト — 眩しかったアメリカ、共有感溢れるヒットチャート

野音開き!! ライブが魅力のARB、石橋凌の煽りは 雨の中OKシェイキン!

寺尾聰「リフレクションズ」クールなサウンドと憧れた大人の世界

大事なことはだいたい坂本龍一の「サウンドストリート」に教えてもらった

もっとみる≫



photo:NIPPON COLUMBIA  

1981年の野音開きは “めんたいロック” が多数出演!


海開きや山開き、プール開きなんて言葉がある。でも僕にとっての「〇〇開き」といえば、これはもう間違いなく「野音開き」だ。

毎年4月初旬に日比谷野外音楽堂で開催されていた『野音開き100円コンサート』は、入場料が100円で色々なバンドが観られる、とてもお得で嬉しいコンサートだった。僕が観に行ったのは81年の野音開きで、“めんたいロック” と呼ばれるバンドが多く出演した年だった。ARB、ロッカーズ、ルースターズ、モッズ(当日出演キャンセル)、アナーキー(めんたいロックじゃないけど)などの名前が並んでいて、当時の僕のど真ん中。これらのバンドがたったの100円で観られるのだから行かないわけがない。

吐き捨てるように歌う大江慎也、もう手をつけられない勢い!


この日出演したバンドで一番記憶に残っているのがルースターズだ。吐き捨てるように歌う大江慎也の姿がとても印象的だった。セカンドアルバム『THE ROOSTERS a-GOGO』が発売される直前で、この日初めて聴いた新曲「FADE AWAY」にはもう手をつけられない勢いを感じた。バンド史上最もスピード感が溢れる時期だったのではないだろうか。

 受話器を置いて
 今やっと気づいたところさ
 お前がくだらねぇ女だってこと
 とっととここから消えちまいな

活動時期によってサウンドが違うルースターズ、一番勢いがあったのは?


たたみかけるように次々と曲は続き、中でも輪をかけて早い「恋をしようよ」ではもう何だかわからない状態。ステージ前には観客が集まり、曲に合わせて体を動かしているんだけど、ビートが早すぎてただ暴れてるだけで全くついていけない。下で紹介する「恋をしようよ」のライブ映像も途中からメンバー同士で競争が始まり、一気に走り抜けていく感じがこの上なく格好いい。早けりゃいいってもんじゃないけど、これだけ早けりゃ文句ありません!

ルースターズは活動時期によってガラリとサウンドが違う。テンションが高い初期、サイケデリックな中期、大江慎也脱退後のラウドな後期とそれぞれに違った魅力を待つバンドだった。紆余曲折していくルースターズには常に魅力を感じていたが、一番勢いがあったこの頃のライブを見られたのはとても貴重な体験だったと思う。しかも100円でね。


※2016年5月13日に掲載された記事をアップデート

2020.04.05
34
  YouTube / stringer117


  YouTube / 安室令
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1963年生まれ
やっすぅ
コラムリスト≫
14
1
9
9
1
腕が折れるまで叩け!ヒートウェイヴ山口洋の一喝で目が覚めた
カタリベ / やっすぅ
23
1
9
8
3
甲斐バンド「THE BIG GIG」Ⅱ 新しい時代にふさわしいリアルなメッセージ
カタリベ / 前田 祥丈
28
2
0
2
1
シンガーとしての松田優作「1978-1987」音楽に真正面から取り組んだ魂の軌跡
カタリベ / 本田 隆
56
1
9
8
7
筋肉少女帯の「高木ブー伝説」と「鼻血ブー伝説」は紙一重!?
カタリベ / ジャン・タリメー
54
1
9
8
4
ジョン・レノンへのアンサーソング「チェッカーズの X’mas Song」
カタリベ / 本田 隆
34
1
9
8
0
ロニー田中は見た!テレビ神奈川のロック番組「ファイティング80's」でルースターズ!
カタリベ / ロニー田中