大学時代にアメリカ・サンフランシスコ近郊の街フリーモントでホームステイをして、短期留学というものを経験したことがありました。
ステイ先の長女はサンフランシスコのスタンフォード大学で働いていて、次男はロサンゼルスのカリフォルニア州立ポリテクニック大学の学生で寮生活。家に居たのは軍隊(兵役かな?)から帰ってきたばかりの長男のデヴィッドだけでした。
アメリカでの生活にも慣れてきたある日、デヴィッドが「弟のところに遊びに行こう、車で日帰り!」と言ってきたので、心の中では「車でロスって遠くね?」なんて思ったのですが…
まあ、アメリカは距離感覚違うんだろう程度に思い、断る理由もなかったので次の日曜日の朝まだ暗い中出発。
家を出てハイウェイに入り、カタコト英語の会話にちょっとした観光と休憩を繰り返しながら数時間、デヴィッドがカセットテープを入れるとカーステレオからハードロックな曲が!
デヴィッドはハードロック聴くんだ〜
俺も好きなんだよね〜
そんな会話で盛り上がり、聴いたことのない曲も多かったですが、アメリカンロックを楽しんでいました。
そんな時、ドッケンのイン・マイ・ドリームスが流れはじめ、
おー、イン・マイ・ドリームス!
ドッケンじゃん!
と思わず日本語が口から出てしまいましたが、In My DreamsとDokkenという単語だけでも聞き取れたのか、デヴィッドは「Yes,You know?」と笑いながら大合唱。
私はこのドッケンのギターリストのジョージ・リンチが好きだったので「アンダー・ロック・アンド・キー」はよく聴いていたし、個人的に「イン・マイ・ドリームス」はドッケンのベスト3に入る曲でもあって、まさかアメリカで、しかもホストファミリーのデヴィッドも聴いていたことに感激。
大学寮に着くと弟が友達を紹介してくれたり大学内を案内してもらったりで、帰りもラジオを聴きながら家に着いたのは夜12時。その間ずっと運転してくれたデヴィッドに感謝しながらも、国際免許を取っておけばもっと楽しかったかもと(笑)。
眠気と疲れで自分の部屋に戻りのんびりしながら、日本に入ってくる曲はアメリカで流れている曲のほんの一部なんだなと実感した1日でもありました。
そして、80年代に本場アメリカ西海岸で聴いたドッケン、ただカーステレオで聴いただけなのに、それだけでもイン・マイ・ドリームスでした。
2016.05.15
YouTube / RHINO
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