北九州も朝晩すっかり冷え込んできて、気分も沈みがちになる今日この頃…
何か心温まる曲を求めつつたどり着いたのが、ディオンヌ&フレンズの「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」。
ディオンヌ・ワーウィック、グラディス・ナイト、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーのコラボ曲です。
スティーヴィーの奏でるハーモニカの音色が、なんとも牧歌的でほのぼのしていて、大人になっても純真な気持ちを忘れない人間の優しさみたいなものを感じさせてくれます。
仲間や友達の大切さを語ったハーモニーソングなのですが、にしてもゴージャスな仲間達。ビッグアーティストにも関わらず、いや、第一線のミュージック界で苦楽を共にしたビッグアーティスト同士だからこそ共感するものがあり、この曲に心打たれるのかもしれません。
キープ・スマイリン
キープ・シャイニン
こんなフレーズが大好きで、笑顔を絶やさず、輝きを失わないように、もっと自分に磨きを掛けなければ! と気持ちを前に向け、一歩踏み出すことを後押ししてくれるような気さえします。
コラボ曲と言えば、時を同じくして発売された壮大なチャリティソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」が有名ですが、この中でも、ディオンヌとスティーヴィーのソロパートがあり、スケールは違えど、“ともだち” をテーマにした曲に同じく心動かされました。
ところで、このディオンヌ・ワーウィック、故ホイットニー・ヒューストンの従姉妹としても知られていますが、この曲の大ヒットのあと低迷期に入り、2002年にはマリファナ所持容疑で逮捕され、2013年には膨大な額の納税督促に追いつかず自己破産したそうです。なんとまぁ、曲のイメージに反してやらかした人生をたどっていますね。
こんなとき、何かと心の支えになるのは友達ですが、これでは手を差し伸べようがありません。
結局、解決するのは自分です! そう考えると、この曲の裏に隠されている友達の本質は、依存し合う “なかよし関係” ではなく、自立した者同士の “成熟した信頼関係” といえそうです。
そんな友達であればお互いを高め合うこともでき、まさに、“キープ・スマイリン、キープ・シャイニン” になれますよね。
人の優しさの中に、社会や現実の厳しさも感じる「愛のハーモニー」、従姉妹であるホイットニー・ヒューストン(&ジャーメイン・ジャクソン)の「やさしくマイ・ハート(Take Good Care Of My Heart)」と併せてご紹介します。
2016.11.24
YouTube / DionneWarwickVEVO
YouTube / kmsl1240
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