昨年も夏向きの楽曲をいくつか紹介しましたが、今回はこういうのどうでしょうか?
夏に合う音楽として、爽快感のあるフュージョンはよく取り上げられますが、フュージョンのアーティストっていうとUS、それもLAのミュージシャンあたりが想像するに容易いと思います。しかしながら85年、突如ヒットしたこのフュージョングループはなんと英国出身でした。はいそうです、「サムシング・アバウト・ユ-」をヒットさせたワイト島出身のレベル42です。
私は夏向きの80s洋楽ヒットを問われるといつもこの清涼感に満ちた「サムシング・アバウト・ユー」を思い浮かべます。もともとはこういったポップソングよりも技巧派のフュージョン・ファンクがメインのバンドだったレベル42ですが、時代にマッチし洗練された曲のアレンジは完璧で全米チャートでも7位まで上がったことは頷けます。
さらに印象深いのがミュージックビデオ。監督はジェネシスやホイットニー・ヒューストンのPVを撮ったスチュアート・オーム。ベースでヴォーカルを担当するレベル42の顔的存在のマーク・キング扮する闇の道化師が夢に出てきそうなくらいのインパクトです。
黄色いチェックのスーツを着ていること以外はまさに「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造!! 怪しいストーリーテラー的な登場の仕方や不気味な笑いもまさにソレ。どこかで「ドーン!!!!」って言いそうで(笑)。
しかしこのマーク・キング、悪役顔ではありますが(失礼)、そのベース・プレイには定評があります。ベースをわきに抱えるようにチョッパーしまくるパフォーマンスは圧巻。シブい低音のヴォーカルもいいんですよねえ。
86年に発表したアルバム『ランニング・イン・ザ・ファミリー』からのヒット「レッスンズ・イン・ラヴ」以降ポップ・シーンにおけるヒットはありませんでしたが、実力派フュージョン・ファンク・バンドとして人気を維持、今年来日公演もおこなってます。
残念ながら私はその公演は見逃しましたが、熱い技巧プレイの連続のあとに「サムシング・アバウト・ユ-」を演られるとグッときちゃうでしょうね。暑くてぐったりしそうな時は是非この「サムシング・アバウト・ユ-」を聴いてください。
きっとココロのスキマ、お埋めしてくれますよ!
2017.08.14
YouTube / Level42VEVO
YouTube / BassFan1
YouTube / David Webb
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