ビルボードのウェブサイトの中に「Billboard Greatest of All Time」というコーナーがある。ここで様々な歴代ランキングが紹介されているのだが、その中で「Greatest of All Time Hot 100 Artists」、つまりビルボードのシングルチャートにおいてどのアーティストが史上最も偉大なのか、順位が付けられているページを見つけた。もちろん1位がザ・ビートルズだというのは誰にでも想像がつくが、トップ10の中に4人の女性シンガーが入っていたのが僕の目を引いた。
そんな中で、僕が今でも思い出すのがジョディ・ワトリーだ。彼女には元ソウル・トレインのダンサー、元シャラマーのメンバー、元ファッションモデルといった肩書もあるが、ソロシンガーとしても活躍していて、88年のグラミー賞で「Best New Artist」を獲得している。ちなみにその時にノミネートされていたのが、ブレックファスト・クラブ、カッティング・クルー、テレンス・トレント・ダービー、スウィング・アウト・シスターだったことを考えると、彼女の評価がそれなりに高かったことが伺える。
彼女は87年のデビューアルバムからいきなり3曲のトップ10ヒットを出したが、僕のオススメは次作『Larger Than Life』で、特に3曲目の「Everything」は相当いい曲だと思う。ところで、全く話が逸れてしまうのだが、このアルバムのオープニングナンバー「Real Love」を聴いてみて欲しい。この曲が、SPEED(もちろん沖縄出身の少女4人組のこと)のデビュー曲「Body & Soul」の元ネタではないかと僕はずっと思っているのだが、どうだろうか? CHICの「Le Freak(おしゃれフリーク)」という説もあるが…
Real Love / Jody Watley 作詞・作曲:André Cymone・Jody Watley プロデュース:André Cymone 発売:1989年(平成元年)3月18日