彼は桑田さんの大学サークルの後輩ということで、”マコッチャーン” と呼ばれては登場し、二人の気に入った曲をデュエットするコーナーも。例えばカーリー・サイモンの「うつろな愛(You're So Vain)」とか、ニコレット・ラーソンの「溢れる愛(Lotta Love)」とか、私が今まで知らなかった数々の曲を生ギター弾きながらデュエットしていたのです(あ、これどちらも素晴らしい曲なのでYouTubeなどで聞いてみてください)。
斎藤誠の特徴は、1987年に発表されたアルバム『CHANGE IT』に収録されている「I sing my SONG FOR YOU」を聴くとよく分かります。そう、美しいファルセットと太く甘い地声が、AOR基調の曲によく映えるシンガーソングライターなのです。ところで、私はセコく、私の兄も一緒にラジオを聴いていたのをいいことに、兄が買ったアルバムを聞かせてもらっていました(この頃は兄弟揃って浪人生だったなあ…)。
そんな斎藤誠ですが、1989年に素晴らしいライブアルバム『Mah Mah Mah』をリリースします。メンバーも凄くて、ギターがスティーリー・ダンやドゥービー・ブラザーズにいたジェフ・バクスター。そしてキーボードがグレッグ・マティソン! と言っても知らない人も多いかと思います。