10月31日
80年代の金字塔、ストーンズ「スタート・ミー・アップ」は1位じゃない!?
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ローリング・ストーンズのシングル「スタート・ミー・アップ」がビルボードHOT100で最高位(2位)を記録した日
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photo:Rock Album Artwork  

共有感満載の80年代洋楽ヒット!ビルボード最高位2位の妙味 vol.17
Start Me Up / The Rolling Stones

イギリス出身のロックグループという意味では、ビートルズとローリング・ストーンズは2017年現在でも、双璧と言ってよいような突出した存在として音楽シーンに君臨している。ビートルズは40年以上も前に解散しているが、ローリング・ストーンズはいまだ現役バンドとして活動しているのだからよくよく考えてみると奇跡と言ってもいいのかもしれない。

ストーンズの全米シングルチャート・ナンバーワン曲は、英ロックバンドとしてはビートルズの20曲に次いで8曲を保持する。歴代グループとしても、ビートルズ(20曲)、シュープリームス(12曲)、ビージーズ(9曲)に次ぐ4番目に位置し、60年代から90年代にかけてのおよそ40年の長期間にわたってチャートイン・ヒットを残し続けていたのは、他にはスティーヴィー・ワンダーくらいしか見当たらない。

ストーンズの最盛期(あえてそういう言い方をするなら)は、8曲の全米1位ソングを輩出した60~70年代ということになろう。それぞれのディケイドでの代表曲ならば、60年代は「サティスファクション」、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、70年代は「悲しみのアンジー」、「イッツ・オンリー・ロックンロール」あたりが挙げられるが、それでは80年代は……?

60~70年代に比べればヒットの勢いは多少衰えたとはいえ、80年代にも攻撃的PVが話題となった「アンダー・カヴァー・オブ・ザ・ナイト」、渋い60年代R&Bのカバー「ハーレム・シャッフル」等のヒット・ソングが印象に残っている方も多いと思われるが、ストーンズの決定的80年代ヒットといえば、「スタート・ミー・アップ」以外の何物でもない!

80年代15番目に生まれたナンバー2ソング「スタート・ミー・アップ」は、もちろんストーンズにとって80年代最大規模のヒットであったこともあるが、80年代洋楽の中でも10本指に入るほどの代表曲として語られることが多い。ほとんどの人がこの曲こそ全米ナンバーワンを獲得したと思い込んでいるだろうし、ある種の歴史的ヒットソングの貫録を備えて独り歩きした作品として捉えられている感もあるほどだ。

「スタート・ミー・アップ」がリリースされたのは81年、大ヒット「ミス・ユー」を擁したアルバム『サム・ガールズ』(米だけで400万枚のセールス!)の後を受けた『エモーショナル・レスキュー』(80年)で若干の人気落ち込みのあった時期での、まさしく爆弾投下だった。

わかりやすく覚えやすく単純明快なギターリフとメロディ、60年代ロックンロールへの原点回帰を果たしながらもフレッシュで勢いを備えた普遍的ポップソングの魅力満載なこの作品には、なんだかんだ吠える外野に向かって「お前ら、こういうヒットソングが欲しかったんだろ、ああ~ん?」とでも言いたげな余裕綽々なストーンズのメンバーが透けて見えたものだ。まるでモンスターと化したU2が「ヴァーティゴ」を投下したのを彷彿とさせるが、それほど「スタート・ミー・アップ」の横綱相撲っぷりは鮮やかだった。

実は「スタート・ミー・アップ」は名盤『ブラック・アンド・ブルー』(76年)録音時のアウトテイクであり、収録アルバム『刺青の男(Tatoo You)』(81年)のほとんどが過去のアウトテイク集だったという衝撃の事実が存在するわけで、不仲の極みによって新作の録音ができなかった中でのこの大ヒットを、メンバーの誰もが予想だにしなかったということだ。

いずれにせよエンジニアのボブ・クリアマウンテンの手腕が如何なく発揮された「スタート・ミー・アップ」(及びアルバム『刺青の男』)は、グループにとっての代表作であることはもとより、80年代洋楽の金字塔的作品として輝き続けている。


脚注:
■The Rolling Stones
「(I Can’t Get No)Satisfaction」(65年1位)
「Jumpin’ Jack Flash」(68年3位)
「Angie」(73年1位)
「It’s Only Rock’n’Roll(But I Like It)」(74年16位)
「Miss You」(78年1位)
「Start Me Up」(81年10~11月3週2位)
「Under Cover Of The Night」(83年9位)
「Harlem Shuffle」(86年5位)

■U2
「Vertigo」(04年31位)

2017.02.20
26
  YouTube / The Rolling Stones
 

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