1月8日の投票締切までわずか、80年代アイドル総選挙
80年代アイドル総選挙もいよいよ大詰め! 1月8日の投票締切までわずかとなりました。予想以上の大反響に主催側も驚きを隠せません。80年代アイドルど真ん中世代である40代、50代はもとより、10代未満から60代以上のシニア世代まで幅広い層の方々に投票していただいております。そこで今回は中間発表! としたいのですが、ただ順位を発表しているだけでは面白くないので、途中経過から見る今回の総選挙の意外性や、世代ごとに80年代アイドルに対する認識について、興味深い点をピックアップしていこうと思います。
圧倒的な強さを誇る松田聖子、中森明菜
やはりというか、全ての世代で圧倒的な強さを誇る二大巨頭は、皆さんのご想像通り、松田聖子、中森明菜です。ただ、10代未満から60代まで、軒並み1位と2位を独占というわけではなく、世代による価値観の違いも浮き彫りに。10代の後追い世代には中森明菜が圧倒的に強く、リアルタイムの世代では僅差でしのぎを削っています。やはり、後追い世代には中森明菜の “伝説の歌姫” というイメージが強いのでしょう。
聖子、明菜に続くのはやはりキョンキョンか?
聖子、明菜に次ぐ人気でランキングを賑わせているのがキョンキョン。現在総合で第3位に位置しています。今も現役感バリバリの彼女ですが、50代以上の世代には可憐な印象があったデビュー時期、40代にとっては、変幻自在にアイドルを楽しんでいた「なんてったってアイドル」以降のイメージが強いのでは? 長年に渡り活躍するアイドルは世代ごとに同じような位置にランクインしていても、捉える印象が全く違っているというのが興味深いです。
四十代のランキングに他の世代とは違う異変が?
全世代で聖子、明菜が圧倒的な強さを見せている中で40代のランキングに異変が! なんと、この二人を差し置いて、現在この世代で圧倒的な強さを見せているのが中山美穂! 四十代女性だけのランキングでも1位は彼女でした。この世代といえば、80年代半ばからの “アイドル四天王” が大人気を博した時期に十代の青春時代を過ごしている人も多いと思います。もちろん、南野陽子、浅香唯、工藤静香も同じくベストテン圏内に5位、6位、8位とランクインしています。
ベストテン ランクイン争いは薬師丸ひろ子と本田美奈子
ベストテンに入るか入らないかの争いで現在僅差なのが、薬師丸ひろ子と本田美奈子。どちらもアイドルの枠を超え、かたやスクリーンの女優として、かたやミュージカル・ディーバとして高い評価があるおふたり。このようなランキングからも、投票していただいた人たちにとって80年代が、単なる過ぎ去った思い出ではなく、今の時代にどのような功績を残したかまでを考慮していただいたかが分かります。
全ての世代今も高い人気を誇る岡田有希子
10代未満8位、10代4位、20代5位、30代3位、40代11位、50代9位、60代以上13位と全ての世代に高い人気を誇っているのが岡田有希子。2023年は、没後37年を数える彼女の人気は衰えません。特に後追いの若い世代に人気が高いのも驚きです。彼女の歌は受け継がれ、ユッコスマイルは永遠ですね。
意外にも十代のランキングで強さを誇る河合奈保子
表舞台から遠ざかって久しい河合奈保子さんの人気も相当のもので、全ての世代で10位以内にランクインされています。特筆すべきは、10代のランキングで明菜に次ぐ2位をキープしているということ。やはりこれもサブスク世代のなせる技なのか。アイドル時代のアップテンポな明るい楽曲も、アーティスト性に磨きが掛かった80年代半ば以降の楽曲も、今再評価される時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
おニャン子クラブの人気が伸び悩み
おニャン子クラブがリアルタイムだった五十代では17位にランクイン。彼女たちは、意外に伸び悩んでいます。おニャン子未体験だと思われる六十代では圏外、しかし全体のランキングを見ると18位とさほど変わりません。つまり、昭和好きの若い世代には、当時の熱狂が伝播されていますが、現在のアイドルグループ全盛期と比較してしまうとそれほど強いインパクトは感じられなかったのでしょうか。ちなみにおニャン子出身で一番人気は河合その子。現在、全世代で24位で奮闘中です!
斉藤由貴、菊池桃子 ミスマガジン VS Momocoの戦い
アイドル雑誌出身者の出世頭、歌手として女優として80年代を語るに欠かせない斉藤由貴、菊池桃子が現在7位と8位を僅差で接戦中。全ての世代においてバランスよく人気が高いふたりですが、十代のランキングでは斉藤由貴が6位なのに対して菊池桃子が25位と振るわず。やはり、若い世代に菊池桃子はアイドルというか、賢いコメンテーター的な立ち位置に見られるのでしょうか?
80年代アイドルグループの行方は?
80年代にはまだ定着していなかったアイドルグループ。それでもいくつかのグループが話題を集めました。現在のところ、アイドルグループに注目してみると、うしろゆびさされ組 28位、CoCo 41位、ribbon 48位、うしろ髪ひかれ隊53位、セイントフォー 67位、おかわりシスターズ 93位という状況。デビュー当時のインパクトが大きかったセイントフォーですら伸び悩み、少女隊が100位圏外というのも意外でした。
60代以上のランキングにも注目!岩崎良美がランクイン!
シニア世代のランキングに注目してみると、1位2位というのは他の世代と変わりませんが、この世代だけ唯一岩崎良美が9位でベストテン圏内にランクイン! やはり、ルックス以上に歌唱力を基準に投票した人が多かったと思います。それぞれの世代でのランキングには、その世代ならではの特徴がありますので、それらを加味し決定した総合ランキングは、まさに多面的に80年代アイドルを考察した第1級の資料となるでしょう。
※投票期間は1月8日までです。あなたの一票が80年代アイドルの地図を塗り替えるかもしれない!
「80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100」
80年代アイドル総選挙 ザ・ベスト100
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2022.12.31