1月21日

フォークとメタル まさかの融合! 異彩を放つジャパメタとしての THE ALFEE

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ALFEE のシングル「星空のディスタンス」がリリースされた日
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photo:alfee.com  

THE ALFEE が2018年10月、日本の音楽グループ史上最多となる通算2700回目のライヴを行なった。結成45周年で到達した金字塔。僕達が過ごした長い歳月の間に、彼らは地球上のどこかで日々演奏してきたのだ。

80年代の THE ALFEE は、HM/HR 好きの僕にとってユニークで頼もしい「ジャパメタバンド」だった。勿論、彼らの音楽性は実に幅広く、聴き手による捉え方も様々だ。故に特定のジャンルに当てはまらないこともよく理解している。

それでも、今改めて HM/HR シーンからの視点で振り返ると、実は THE ALFEE こそが80年代最強のジャパニーズメタルだったのでは? とさえ思えるのだ。それはまだ X-JAPAN や B'z の登場以前に、彼らが普段ロックを聴かない一般層にまで HM/HR的な音楽を届けることに成功していたからだ。

当初は70年代にフォークトリオとして活動していた THE ALFEE(その頃はALFIE、Alfee)だが、次第に高見沢俊彦のロック指向を曲作りやアレンジに反映し始める。呼称を「ALFEE」に改めた83年のセルフタイトル作『ALFEE』で、その姿勢はより明確になった。

僕が ALFEE のライヴを偶然観たのは丁度その頃だ。地元の市民会館で行なわれたバンドコンテストのゲストが彼らだった。正直グループ名すら知らず、3人のバラバラな風貌からどんな音楽かも想像できなかった。

アマチュアバンドの演奏が終わり、写真の風貌そのままに ALFEE が登場。フルバンド編成でアルバムのオープニング曲「夢よ急げ」を演奏し始めた。ドラマティックなシンセとディストーションギターが効いたサウンドは意外にもハードロックテイストだ。

歌が始まり、下手(しもて)の黒いサングラスのベース、桜井 賢がヴォーカルだったことに驚いた。しかし、実際には3声ハーモニーを多用しながら、曲毎にアコギを抱えた中央の坂崎幸之助、上手(かみて)のリードギター高見沢とヴォーカルが自在に代わっていく。

そして、リリースして間もないシングル「メリーアン」が披露された。まるでジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」みたいだ! と思いつつも、親しみやすい歌謡曲ライクなメロディも含め正直悪くない。むしろいい曲に巡り会えた、という心地良い余韻が残った。このライヴの直後、「メリーアン」はヒットチャートをじわじわ駆け上がり、人気沸騰。ALFEE は、TV の音楽番組へ頻繁に登場するようになった。同曲を収録したアルバム『ALFEE’S LAW』は、“ALFEE流 ヘヴィメタル宣言”(実際にはしていない)をしかと受け取る作風になった。

レインボーの如き様式美ハードロックを披露した怒涛のオープニング曲「ジェネレーション・ダイナマイト」がその全てを物語る。面白いのがツインバスドラムやリフに合わせて坂崎がアコギをかき鳴らすアレンジ。世界広しといえどもこんな奇抜なアイデアは聴いたことがない。これぞ正真正銘 “フォークメタル” の誕生だ。

こうして HM/HR バンドとしての一面が覚醒した ALFEE の勢いは、大ヒットシングル「星空のディスタンス」誕生へと繋がっていく。印象的なイントロは当時頭角を現した北欧メタルバンド、ヨーロッパへのオマージュそのもの。よりハードでドラマティックな曲調を貫きながら、「メリーアン」を超える勢いで ALFEE の楽曲を見事にお茶の間へと浸透させた。

同曲を収録した84年のアルバム『THE RENAISSANCE』は、ロックテイスト溢れる作風で統一され、80年代ジャパメタ屈指の名作と言っても過言ではないだろう。タイトルそのままのメタル曲「鋼鉄の巨人」、8分にも及ぶプログレハード風味の大作「GATE OF HEAVEN」をはじめ、HM/HR ファンも納得できる聴き所が満載だ。

彼らはライヴ活動を加速させると85年に横浜スタジアム3DAYS、86年には東京ベイエリアで10万人規模というケタ違いの野外ライヴを次々と成功させていく。洋邦のメタルバンドが束になっても叶わないド派手な演出と巨大ステージセットを組み始めたのもこの頃からだ。

その後も85年の『FOR YOUR LOVE』をはじめ、「アルフィーなんてロックじゃない」と偏見を持つ連中をあざ笑うかのように、HM/HR 濃度高めの作品を次々とリリース。THE ALFEE に改名以降もプログレ、ヴィジュアルロック、UK ロック、J-POP、そして勿論フォーク等々、多種多彩なカテゴリーの音楽を変幻自在に網羅し、数多くの優れた作品を創りあげた。その全てを “THE ALFEE 流儀” でまとめ上げてきた彼らの才能とオリジナリティに改めて敬服したい。

2019年もすでにライヴツアーが組まれている THE ALFEE。平成のその先に向けてどんなサプライズを届けてくれるのか、道なき道をひた走る彼らからまだまだ目が離せない。


※Re:minder 編集部より
コメント欄に記載のミスをお知らせ頂き、ありがとうございました。ご指摘いただいた部分について修正・反映致しました。


2019.02.09
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1968年生まれ
中塚 一晶
この時も下手が桜井氏、上手が高見沢氏でした。表記ミスで失礼しました。後ほど修正いたします。ご指摘ありがとうございました!
2019/02/09 10:47
1
返信
コッシー
THE ALFEEファンです。
自前のライブではなく営業でのイベント参加なので当時の状況が分からないのですが、高見沢桜井の立ち位置の上下が逆ではないですか?
2019/02/09 08:50
2
返信
カタリベ
1968年生まれ
中塚一晶
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