40代以上の日本の音楽ファンにとって、ジョージ・ベンソンと言えば、81年にリリースされた「ターン・ユア・ラヴ(Turn Your Love Around)」だろう。
当時、この曲はパイオニアのシステムコンポーネント「プロジェクトG7」の CM に使われ、ジョージ・ベンソン本人も出演した。多くの皆さんが「Gの音をくれないか。」というキャッチコピーを見た覚えがあるはずだ。
この曲はビルボードの Hot R&B / Hip-Hop Songs(ソウルチャート)で1位になり、82年のグラミー賞では Best Rhythm and Blues Song(最優秀 R&B ソング)にも選ばれたが、サウンド的には R&B と言うよりは、AOR の方が近いんじゃないかと僕は思う。そもそも、ソングライターであるビル・チャンプリン(シカゴ)、ジェイ・グレイドン(エアプレイ)、スティーヴ・ルカサー(TOTO)の3人は全員が白人である。
日本との関係で言えば、94年にはこの曲をサンプリングしてバックトラックに使った EAST END × YURI の「DA.YO.NE」がリリースされた。その後、じわじわと売れ続け、日本人制作のヒップホップとして初めてミリオンセラーとなり、95年末の「NHK紅白歌合戦」にも出演した。
Song Data ■ Turn Your Love Around / George Benson ■ 作詞・作曲:Bill Champlin・Jay Graydon・Steve Lukather ■ プロデュース:Jay Graydon ■ 発売:1981年10月
Billboard Chart&Official Charts ■ This Masquerade / George Benson (1976年8月28日 全米10位) ■ Turn Your Love Around / George Benson (1981年12月5日 全英29位、1982年2月6日 全米5位) ■ Humility / Gorillaz Featuring George Benson (2018年6月14日 全英81位、2018年6月16日 全米85位)
Billboard Chart&Official Charts(Album) ■ Breezin' / George Benson (1976年7月31日 全米1位) ■ The Now Now / Gorillaz (2018年7月12日 全英5位、2018年7月14日 全米4位) 2019.07.08