メルボルンのスーパーマーケットで懐かしい音楽を耳にした。あれ? これ、メン・アット・ワークの「ノックは夜中に(Who Can It Be Now?)」だ! 日本で、普通にスーパーでC-C-Bがかっている感じ? メン・アット・ワークは大好きだったので、地元で聴けて、今だに愛される感を感じられてすごく嬉しかった。
また、この曲で印象的なフルートの部分は後年「Kookaburra Sits in the Old Gum Tree」という子供が歌う定番ソングの盗用として裁判になって2010年に負けてしまい、印税の一部を返還したそうだ。「ダウン・アンダー」のPVで木の上で楽しそうにフルートを吹いていたグレッグ・ハムは落胆しながら2012年に亡くなってしまった。
オーストラリアを旅していると、イギリスから来た提督が当時の罪人を使って作った建造物が名所になっていて、提督を讃えるような名前が付いていることが多い。この国を切り開いた本当の人達の努力と素晴らしさまで大国に搾取されているようで、この曲の down under と韻を踏む plunder や、フルートのメロディーが象徴的に聴こえてくる。